トヨタの人気コンパクトトールワゴン、ルーミーの購入を検討している、あるいはすでに所有している方にとって、税金がいくらかかるのかは重要な関心事ではないでしょうか。
ルーミーの税金について調べる中で、自動車税が25000円の場合と29500円の場合があることや、車検時に支払う重量税は15000円で済むのか、あるいは高いという噂は本当なのか、といった疑問が浮かぶかもしれません。また、燃費性能やエコカー減税の適用、将来登場するかもしれないハイブリッドモデルとの関係性も気になるところです。
この記事では、ライバル車であるソリオとの税金の違いや、中古で購入する際の注意点、税金を含めた年間の維持費まで、ルーミーの自動車税に関するあらゆる情報を網羅的に解説します。
- ルーミーの自動車税と重量税の具体的な金額
- 新車・中古車購入時や車検時にかかる税金の種類
- エコカー減税の適用やライバル車との税金の比較
- 税金を含めた年間のトータル維持費の目安
ルーミーの税金と自動車税の基本を解説

車の広場:イメージ
- ルーミーの自動車税は25000円が基準
- 自動車税が29500円になる条件とは
- 車検時にかかるルーミーの重量税の金額
- ルーミーの重量税は高いという評判を検証
- ルーミーはエコカー減税の対象になる?
- ルーミーとソリオの税金はいくら違いがあるか
ルーミーの自動車税は25000円が基準
結論として、現在新車で購入するルーミーの自動車税は年間25,000円が基準となります。
なぜなら、ルーミーに搭載されているエンジンの排気量は996ccであり、自動車税の区分で「1,000cc以下」に該当するためです。2019年10月1日に自動車税の税率が引き下げられ、この排気量区分の年間税額が従来の29,500円から25,000円へと変更されました。したがって、2019年10月1日以降に新車として初めて登録されたルーミーは、新しい税率が適用され、年額25,000円となります。
ポイント:自動車税が25,000円になる条件
ルーミーの自動車税が25,000円になるのは、以下の2つの条件を満たしている場合です。
- エンジンの排気量が1,000cc以下であること(ルーミーは996cc)
- 初度登録年月日が2019年(令和元年)10月1日以降であること
この税額は、コンパクトカークラスの中でも維持費を抑える上で大きなメリットと言えるでしょう。
自動車税が29500円になる条件とは
ルーミーの自動車税が年間29,500円になるのは、2019年9月30日以前に新車登録された車両の場合です。
これは、前述の通り2019年10月1日の税制改正が行われる前の税率が適用されるためです。同じルーミーであっても、初度登録年月日で税額が4,500円異なることになります。中古でルーミーの購入を検討している場合は、この点に注意が必要です。
中古車購入時の確認ポイント
中古のルーミーを検討する際は、必ず車検証に記載されている「初度登録年月日」を確認しましょう。年式が2019年の車両でも、登録が9月以前か10月以降かで年間の税負担が変わってきます。長期的に見ると大きな差になるため、購入前に把握しておくことが重要です。
「たった数日の登録日の違いで、毎年支払う税金が変わってしまうんですね。中古車選びの際は見逃せないポイントです。」
車検時にかかるルーミーの重量税の金額
自動車重量税は、その名の通り車両の重さに対して課される税金で、主に車検のタイミングで次の車検満了時までの期間分(通常は2年間)をまとめて支払います。ルーミーの車両重量はグレードによって多少異なりますが、おおむね1,100kg前後です。そのため、車両重量の区分では「1t超~1.5t以下」に該当します。
エコカー減税の適用で税額が変わる
重量税の金額は、エコカー減税が適用されるかどうかで大きく変わります。以下に、一般的なケースの税額を示します。
適用される減税 | 2年自家用(車検時) | 備考 |
---|---|---|
減税なし(本来の税額) | 24,600円 | 初度登録から12年経過まで |
エコカー減税(本則税率) | 15,000円 | 特定の燃費基準を達成した車両 |
最新モデルのルーミーは燃費性能が向上しており、多くの場合でエコカー減税の対象となり、車検時の重量税が15,000円になるケースが多く見られます。ただし、グレードやオプションの装着状況によって車両重量が変動し、減税の対象外となる可能性もゼロではありません。正確な情報については、購入を検討している販売店や、トヨタの公式サイトで確認することをおすすめします。
ルーミーの重量税は高いという評判を検証
「ルーミーの重量税は高い」という声が聞かれることがありますが、これは他の同クラスの車種と比較して特別に高いわけではありません。
この評判が生まれる背景には、主に2つの理由が考えられます。一つは、軽自動車からの乗り換えを検討するユーザーが多いことです。軽自動車の重量税は6,600円(2年自家用)が基準のため、それと比較すると15,000円や24,600円という金額は高く感じてしまうでしょう。もう一つの理由は、車両の見た目以上に重量がある点です。ルーミーは広い室内空間を確保するため、全高が高く設計されていますが、車両重量も1.1トンを超えます。これにより、1t以下の区分(16,400円)ではなく、1.5t以下の区分(24,600円)に分類されることが「思ったより高い」という印象につながっている可能性があります。
補足:ライバル車との比較
例えば、ライバル車であるスズキ ソリオの車両重量は約960kg~1,000kgです。そのため、ソリオは「1t以下」の区分に該当し、減税がない場合の重量税は16,400円となります。このように、クラスが近い車種でも重量区分が異なる場合があるのです。
結論として、ルーミーの重量税はクラス相応の金額であり、決して不当に高いわけではないと言えます。
ルーミーはエコカー減税の対象になる?
はい、ルーミーはグレードや年式によってエコカー減税の対象となります。
エコカー減税は、排出ガス性能や燃費性能に優れた自動車に対して、自動車重量税の税率を軽減する制度です。ルーミーはガソリン車ですが、優れた燃費性能により、定められた燃費基準を達成しているグレードが存在します。これにより、前述の通り車検時に支払う重量税が減額されるのです。
エコカー減税のポイント
- 対象:自動車重量税
- 条件:国が定める燃費基準や排出ガス基準の達成度
- 注意点:制度は定期的に見直されるため、最新の情報を確認することが重要です
また、新車購入時には「環境性能割」という、自動車の燃費性能に応じて課税される税金がありますが、こちらも燃費が良いほど税率が低くなります。最新の減税対象グレードや減税額については、トヨタ公式サイトの車種ページや、お近くの販売店で確認するのが最も確実です。
ルーミーとソリオの税金はいくら違いがあるか
ルーミーの比較対象としてよく挙げられるスズキ ソリオとでは、税金に違いがあります。特に差が大きいのは、毎年の自動車税です。
ソリオのエンジン排気量は1,242ccで、これは「1,000cc超~1,500cc以下」の区分に該当します。そのため、2019年10月1日以降に登録された車両の自動車税は年間30,500円です。これは、ルーミーの25,000円と比較して、年間で5,500円の差となります。
項目 | トヨタ ルーミー | スズキ ソリオ | 年間の差額 |
---|---|---|---|
排気量 | 996cc | 1,242cc | – |
自動車税の区分 | 1,000cc以下 | 1,000cc超 1,500cc以下 | – |
自動車税(年額)※ | 25,000円 | 30,500円 | 5,500円 |
重量税の区分 | 1t超 1.5t以下 | 1t以下 | – |
重量税(2年/減税なし) | 24,600円 | 16,400円 | (年間 4,100円) |
※2019年10月1日以降の新規登録車の場合
重量税についても、前述の通りソリオの方が車両重量が軽いため、減税がない場合の税額はルーミーよりも安くなります。税金面だけで見ると、ルーミーの方が維持費を抑えやすいと言えるでしょう。
ルーミーの税金・自動車税と維持費の知識

車の広場:イメージ
- 税金から考えるルーミーの年間維持費
- ルーミーにハイブリッドが出たら税金は変わる?
- ルーミー中古車購入時の税金の注意点
- ルーミーの燃費は税金の安さに貢献するか
- 総まとめ:ルーミーの税金と自動車税
税金から考えるルーミーの年間維持費
自動車を所有するには、税金以外にも様々な費用がかかります。ルーミーを1年間維持するために必要となる、おおよその費用をシミュレーションしてみましょう。
ルーミーの年間維持費シミュレーション(目安)
- 自動車税:25,000円
- 自動車重量税:7,500円(15,000円を2年で割った場合)
- 自賠責保険料:約10,000円(1年あたり)
- 任意保険料:約50,000円(年齢や等級、補償内容で大きく変動)
- ガソリン代:約83,000円(年間1万km走行、燃費18km/L、ガソリン価格170円/Lで計算)
- メンテナンス費用:約20,000円(オイル交換など)
- 駐車場代:(地域により変動)
合計:約195,500円 + 駐車場代
もちろん、これはあくまで一例であり、任意保険の等級や年間の走行距離、お住まいの地域によって金額は大きく変わります。しかし、税金が維持費全体の中で一定の割合を占めていることが分かります。ルーミーの税金の安さは、年間のトータルコストを抑える上で非常に効果的です。
ルーミーにハイブリッドが出たら税金は変わる?
自動車税(種別割)の優遇
ハイブリッド車は「グリーン化特例」の対象となり、新車登録の翌年度に自動車税が軽減されます。燃費性能に応じて 50%または75%の減税 が適用される可能性が高いです。
-
通常25,000円の区分 → 12,500円または6,250円
※この優遇は「翌年度のみ」であり、以降は通常税額(25,000円)に戻ります。
自動車重量税の軽減
ハイブリッド車は燃費基準を満たせば、エコカー減税や免税の対象となります。
-
通常:24,600円(2年分)
-
免税または大幅軽減:0円~15,000円程度(2年分)
免税や軽減幅は、グレード・燃費性能・制度改正の内容によって変動します。
環境性能割(取得時の税金)
ハイブリッド車は燃費性能に優れるため、環境性能割が軽減または非課税となる可能性が高いです。これにより、購入時の税負担を大きく抑えられます。
13年超の重課について
ガソリン車やハイブリッド車は、新車登録から13年が経過すると自動車税・重量税が重課され、概ね 約15%増額 されます。
-
例:25,000円 → 約28,700円
一方、電気自動車・燃料電池車などは重課対象外となります。
👉 まとめると、ハイブリッドモデルのルーミーが登場すれば、購入時・初年度~数年の税金は大幅に優遇される可能性が高いですが、長期的にはガソリン車同様に重課の影響を受ける点には注意が必要です。
ルーミー中古車購入時の税金の注意点
中古でルーミーを購入する際には、税金に関していくつか注意すべき点があります。これらを事前に把握しておくことで、後々のトラブルを避けることができます。
注意点1:初度登録年月日
前述の通り、登録が2019年9月30日以前か、10月1日以降かで自動車税が年間4,500円異なります。購入を検討している車両の車検証を必ず確認しましょう。
注意点2:経過年数による重課
ガソリン車の場合、新車登録から13年が経過すると、自動車税と重量税が重課(増額)されます。ルーミーは比較的新しい車種ですが、将来的に長く乗り続けることを想定している場合は、この制度も念頭に置いておくと良いでしょう。
自動車税の重課税率
13年を超えたガソリン車の自動車税は、おおむね15%増額されます。ルーミー(1,000cc以下)の場合、29,500円の約15%増しである約33,900円となります。(25,000円の車両が13年経過した場合の税額は、将来の税制により変動する可能性があります)
注意点3:購入月の自動車税
年度の途中で中古車を購入した場合、その年度の自動車税は、購入した月の翌月から翌年3月までの分を月割りで支払うのが一般的です。購入代金に含まれているか、別途支払う必要があるのかを販売店に確認しておくと安心です。
ルーミーの燃費は税金の安さに貢献するか
結論から言うと、ルーミーの優れた燃費性能は、税金の安さと合わせて家計に大きく貢献します。
自動車の維持費は、大きく分けて「固定費」と「変動費」に分けられます。税金や保険料が固定費にあたるのに対し、ガソリン代は走行距離に応じて変わる変動費です。ルーミーは、この両方のコストをバランス良く抑えることができる車種と言えます。
年間ガソリン代シミュレーション
ルーミーのカタログ燃費(WLTCモード)は、2WD車で18.4km/Lです。仮に実燃費をその8割程度の約14.7km/Lとし、レギュラーガソリン価格を170円/Lと仮定して計算してみます。
- 年間5,000km走行する場合:
(5,000km ÷ 14.7km/L) × 170円/L ≒ 約57,800円 - 年間10,000km走行する場合:
(10,000km ÷ 14.7km/L) × 170円/L ≒ 約115,600円
税金が安くても燃費が悪ければ、ガソリン代で結局高くついてしまうケースは少なくありません。その点、ルーミーは自動車税の安さに加えて、日々の燃料費も抑えられるため、トータルでの経済性に非常に優れているのです。
総まとめ:ルーミーの税金と自動車税
この記事で解説した、トヨタ ルーミーの税金に関する情報をまとめます。
- 現行ルーミーの自動車税は年間25,000円が基本
- 2019年9月30日以前に登録された車両は年間29,500円
- 自動車税はエンジンの排気量(996cc)で決まる
- 車検時に支払う重量税は車両重量(1t超~1.5t以下)で決まる
- エコカー減税の適用で重量税は15,000円になる場合が多い
- 重量税が高いという評判は軽自動車との比較が主な理由
- ルーミーはグレードによりエコカー減税の対象となる
- ライバルのソリオより自動車税が年間5,500円安い
- 重量税も車両が軽いソリオの方が安い傾向にある
- 税金を含めた年間維持費の目安は約20万円から
- 将来ハイブリッドが出ればさらに税金が優遇される可能性が高い
- 中古車購入時は初度登録年月日と経過年数に注意が必要
- 13年経過すると自動車税と重量税が重課される
- 燃費の良さも維持費を抑える上で大きなメリット
- 税金と燃費の両面から見て経済性に優れた車種である
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