認定中古車のナンバー変更条件と希望ナンバー取得ガイド

皆さんは、憧れの認定中古車を探しているときに、ナンバープレートに関する疑問を持ったことはありませんか。例えば、県外の販売店で購入した車はナンバー変更が必須なのか、あるいは今のナンバーをそのまま引き継げるのかといった点は、意外と分かりにくい部分です。

また、3ナンバーと5ナンバーで税金が大きく変わるのではないかと心配されている方も多いのではないでしょうか。さらに、せっかくなら希望ナンバーや図柄入りナンバーにして自分だけの一台に仕上げたいと考えるのも自然なことです。認定中古車であっても、基本的なナンバー登録のルールや必要な書類、そして費用相場は一般の中古車と変わりませんが、手続きをスムーズに進めるためには事前の理解が欠かせません。

• 管轄変更や同一番号の引き継ぎなどナンバー変更の条件
• 3ナンバーと5ナンバーの維持費に関する誤解と真実
• 希望ナンバーや図柄入りナンバーの手続き方法と費用
• 納車までの期間や必要書類など購入前に知っておくべき実務

認定中古車のナンバー変更が必要な条件とは

認定中古車を選ぶ際、「この車、ナンバーはどうなるんだろう？」と疑問に思うことは多いですよね。実は、ナンバープレートが変わるか変わらないかは、車そのものの種類ではなく、私たちが住んでいる地域と車の登録地域の関係で決まります。ここでは、どのようなケースでナンバー変更が必要になるのか、また巷でよく聞かれる「3ナンバーは高い」という噂の真偽について、詳しく見ていきましょう。

管轄変更でナンバープレートが変わる場合

まず大前提として、日本の自動車登録制度では、車の「使用の本拠の位置（多くの場合は自宅住所）」を管轄する運輸支局の地名がナンバープレートに表示される決まりになっています。

そのため、購入した認定中古車が現在登録されている地域（ナンバーの地名）と、あなたの住所を管轄する地域が異なる場合は、名義変更の手続きと同時に、必ずナンバープレートを変更しなければなりません。

例えば、私が住んでいる地域管轄のナンバーが付いている車を、遠方の県外から購入したとします。この場合、車に付いているナンバーは「販売店の地域のナンバー」であることが多いため、私の住む地域のナンバーに変更する「管轄変更」の手続きが発生します。

これは法律で定められた義務なので、「今のナンバーが気に入っているから変えたくない」ということは原則できません。

同一管轄なら今の番号を引き継げるのか

では逆に、販売店と自分の住所が「同じ管轄内」だった場合はどうでしょうか。

結論から言うと、管轄が変わらない名義変更（移転登録）の場合、原則として現在のナンバープレートをそのまま引き継ぐことが可能です。この場合、ナンバープレートの再交付が不要となるため、手続きが比較的シンプルになるというメリットがあります。

ただし、ここで注意したいのが「希望ナンバー」を取得したい場合です。

たとえ今のナンバーを引き継げる条件であっても、「自分の好きな数字にしたい」「記念日や語呂合わせに変えたい」といった理由で希望ナンバーを選択する場合は、新たにナンバープレートを発行する手続きが必要となり、番号は変更されます。

豆知識：ナンバーが変わるタイミング

ナンバーが変更になる場合、普通車（登録車）では運輸支局に車両を持ち込み、係員によって古いナンバーの「封印」を外し、新しいナンバーに封印を取り付ける作業が行われます。

一方、軽自動車には封印制度がないため、ナンバー変更時も普通車ほどの手続きは必要なく、書類の提出とナンバープレートの交換のみで完了するケースが一般的です。

3ナンバーと5ナンバーの税金の違い

これ、本当によく聞かれる質問なんですが、「3ナンバーは5ナンバーより税金が高いんですよね？」という誤解です。

はっきり言いますね。ナンバーの区分（3か5か）だけで自動車税が決まるわけではありません。

自動車税（種別割）は「エンジンの排気量」で決まり、自動車重量税は「車両重量」で決まります。3ナンバーというのは、排気量が2,000ccを超えるか、ボディサイズ（全長・全幅・全高）のどれか一つでも基準を超えた場合に付与される区分です。

最近の車、特にSUVなどは、排気量が1,500cc程度でも車幅が広いために「3ナンバー」になるケースが増えています。この場合、自動車税は1,500ccクラスの税額（5ナンバーの同排気量車と同じ）になります。

ですので、「3ナンバー＝維持費が高い」と決めつけず、その車の「排気量」と「重量」を確認することが大切です。

ナンバーがない車両の新規登録と納車

認定中古車の中には、前のオーナーが手放した際に「一時抹消登録」が行われ、ナンバープレートが付いていない状態（車検切れを含む）の車両もあります。

こういった車両を購入する場合、新たに車検を通し、運輸支局で「中古車新規登録」という手続きを行う必要があります。当然ですが、ナンバーがない状態では公道を走ることができません。

納車に関しては、販売店が仮ナンバー（臨時運行許可番号標）を取得して運輸支局まで走らせるか、積載車（キャリアカー）で運んで登録を行います。これらの手間がかかる分、車検が残っている車に比べて「登録代行費用」や「整備費用（車検整備）」が高くなる傾向があります。

ナンバーから前オーナーの個人情報は判明するか

中古車を買う時、「前の持ち主がどんな人だったか知りたい」あるいは「前の持ち主から自分に連絡が来たりしないか心配」という声を聞くことがあります。

まず、ナンバープレートの情報だけから、一般の方が前オーナーの氏名や住所を特定することはできません。

現在では個人情報保護の観点から、登録事項等証明書の請求にも正当な理由と本人確認が厳格に求められます。ですので、単に「前の持ち主を知りたい」という理由では開示されません。

ただし、車検証上の記録や、整備手帳（メンテナンスノート）には、前オーナーの名字や住んでいた地域が記載されていることがあります。認定中古車の場合、しっかりと整備履歴が残っていることがメリットですが、個人情報部分は販売店側で切り取ったり黒塗りにしたりして配慮してくれるケースがほとんどです。

認定中古車購入時のナンバー取得費用と希望番号

次に、実際にお金がいくらかかるのか、そして人気の「希望ナンバー」について深掘りしていきましょう。認定中古車ならではのクオリティに加えて、ナンバープレートにもこだわることで、愛車への愛着がさらに湧くはずです。ここでは、具体的な費用の目安や手続きのコツをお話しします。

希望ナンバーの抽選対象と当選確率

「せっかくなら、語呂合わせや記念日の数字にしたい！」という方は多いですよね。希望ナンバー制度を利用すれば、ナンバープレートの**4桁の数字（一連指定番号）**を自分で選ぶことができます。

全国一律の抽選対象番号について

希望ナンバーの中には、全国共通で人気が高く、**「抽選対象希望番号」**として指定されているものがあります。

これらの番号は、毎週1回行われる抽選に当選しないと取得できません。

全国一律で抽選対象となっている代表的な番号には、次のようなものがあります。

• 1、7、8、88

• 333、555、777、888

• 1111、2020、3333、5555、7777、8888 など

ただし、これら以外にも、地域ごとに独自で抽選対象として設定されている番号が存在する場合があります。

そのため、最終的にどの番号が抽選対象になるかは、申し込み時に希望ナンバー申込サービスや販売店で確認するのが最も確実です。

「この番号は抽選対象かどうか分からない」という場合は、事前に確認したうえで、納車スケジュールを組むようにしましょう。

地方版図柄入りナンバーにする方法

最近よく見かける、地域の風景やシンボルが描かれた**「図柄入りナンバー」**。これも、認定中古車の購入時に選択することが可能です。

申し込みは、希望ナンバーと同じタイミングで行うのが一般的です。図柄入りナンバーには「モノトーン版」と「フルカラー版」があり、1,000円以上の寄付金を支払うことでフルカラー版を選択できる仕組みになっています。

この寄付金は、その地域の交通安全対策や観光振興などに活用されるため、ナンバーを通じた地域貢献にもつながります。

手続き自体は販売店に依頼すれば対応してもらえるケースがほとんどですが、図柄入りナンバーは通常のナンバープレートと比べて交付手数料が高くなる点には注意が必要です。

地域やナンバーの種類によって異なりますが、交付手数料はおおむね7,000円〜9,000円程度となる場合が多く、一般的なナンバープレートより費用がかかる傾向があります。

登録代行費用の相場と節約のポイント

見積書に記載される「検査登録手続代行費用」は、販売店スタッフが運輸支局で行う登録手続きに対する手数料です。

金額は販売店の方針や地域、車種（国産車・輸入車）によって差があり、一律の相場が決まっているわけではありませんが、概ね数万円程度で設定されているケースが多いです。

納車までの日数と車庫証明の取得期間

認定中古車の場合、点検・整備、登録手続きを含めて、納車までの期間はおおむね2〜3週間程度が一つの目安です。

ただし、希望ナンバーの抽選待ちや、車庫証明の取得遅れ、繁忙期（3月・9月）などが重なると、さらに日数がかかることもあります。

「この日までに必ず納車したい」という希望がある場合は、契約前に必ず販売店へ伝えておくことが重要です。

車庫証明：申請から交付までの期間は、おおむね2〜5営業日程度が一般的です。

ただし、これはあくまで目安であり、管轄の警察署や地域、混雑状況によって前後することがあります。都市部ではやや時間がかかるケースもあるため、余裕を持ってスケジュールを組むことが大切です。

希望ナンバー：注文製作になるため、申し込みから交付可能になるまで土日を除いて4日〜5日程度かかります（抽選対象の場合はさらに抽選期間が必要）。

必要な書類と印鑑証明書の有効期限

最後に、私たちが用意しなければならない書類について確認しておきましょう。これらが揃わないと、販売店側も登録手続きに進めません。

特に注意したいのが「印鑑証明書の有効期限」です。「以前取ったものが家にあるから」と思っても、発行日が3ヶ月以上前だと使えません。必ず日付を確認してくださいね。

※軽自動車の場合は、実印・印鑑証明書の代わりに「住民票の写し（3ヶ月以内）」と「認印」で手続きができるケースがほとんどです。

認定中古車のナンバー選びで失敗しないために

ここまで、認定中古車のナンバーに関する手続きや費用についてお話ししてきました。

ナンバープレートは、単なる識別番号ではなく、これから始まる愛車との生活を象徴する大切なパーツです。認定中古車という品質の高い車を選ぶからこそ、手続き面でも納得のいく選択をしていただきたいと思います。

書類の準備や手続きは少し面倒に感じるかもしれませんが、これを乗り越えれば、安心と満足感のあるカーライフが待っています。ぜひ、素敵な一台と巡り会ってくださいね。

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