マツダCX-3モデルチェンジはいつ？生産終了と次期型の噂を検証

こんにちは。車の広場　運営者のヨコアキです。

スタイリッシュなデザインと、自分の手足のように操れる「人馬一体」の走りで根強い人気を誇るマツダCX-3。街中で見かけるたびに「やっぱりカッコいい車だなあ」と目で追ってしまう魅力がこの車にはありますよね。しかし、最近インターネット上やSNSでは、このCX-3に関する少し気になる噂が飛び交っています。「もうすぐ生産終了してしまうらしい」「いや、次は全く新しいコンセプトの新型が出る」といった、モデルチェンジや存続に関する情報です。

これから購入を考えている方にとっては、「そろそろ新型が出るなら待つべきなのか」、それとも「今の形がなくなるなら、急いで現行型を手に入れるべきなのか」、非常に悩ましいタイミングかと思います。実は私もマツダ車が大好きで、これまでの動向や海外のニュースを毎日のようにチェックしては、今後の展開を予想して楽しんでいます。

この記事では、現在入手可能な信頼性の高い情報や業界のトレンドを基に、次期モデルがいつ発売されるのか、後継車と言われる「CX-20」の噂は本当なのか、といった気になる情報を徹底的に整理し、私なりの視点で深掘りしてお伝えします。決して安い買い物ではないからこそ、後悔のない選択をするための判断材料として役立てていただければ嬉しいです。

この記事でわかること

CX-3のモデルチェンジ時期と新型の全貌

まずは皆さんが一番気になっているであろう、CX-3の今後について、時間の流れに沿って深掘りしていきましょう。2015年のデビューから長らく愛されてきたこのモデルですが、どうやら今は単なる改良の時期ではなく、歴史的な転換点を迎えようとしているようです。ここでは、生産終了の噂から次期モデルの具体的な予想まで、現在判明している断片的な情報を繋ぎ合わせ、その全貌を私なりの視点で解説します。

2026年2月の生産終了に関する情報

これはCX-3ファンにとっては少し衝撃的な話かもしれませんが、現行のCX-3は2026年2月頃をもって生産を終了するという情報が、業界内ではかなり濃厚になってきています。もちろん、現時点でマツダからの公式プレスリリースが出ているわけではありません。しかし、火のない所に煙は立たないと言われるように、この時期が囁かれるにはそれ相応の、納得できるだけの理由がいくつも積み重なっているのです。

まず、グローバルな視点で見ると、すでに「撤退」の動きが始まっています。例えば、マツダにとって重要な市場の一つであるオーストラリアでは、CX-3の販売終了が公式にアナウンスされました。海外での販売終了は、そのモデルのグローバルライフサイクルが終焉に向かっていることの明確なシグナルです。日本市場だけ特別扱いして生産を続けるというケースもなくはありませんが、効率化が進む現代の自動車生産においては稀なケースと言えるでしょう。

工場の電動化対応とプラットフォームの限界

また、生産終了の背景には「工場の事情」と「車の構造的な限界」という2つの大きな要因があります。マツダは現在、2030年に向けた電動化戦略を急速に進めており、これに伴って生産工場のラインも新しい電気自動車（EV）や次世代ハイブリッド車を作れるように改修する必要があります。古いモデルを作り続けるラインを維持するよりも、次世代への投資を優先するために生産体制を整理するのは、企業として自然な判断です。

さらに、現行CX-3が採用しているプラットフォーム（車の土台）は、基本設計が2014年頃のデミオ（現MAZDA2）をベースにしたものです。もちろん改良は重ねられていますが、これからさらに厳しくなる衝突安全基準や、サイバーセキュリティ法規、そして高度な電動化ユニットの搭載要件に対し、既存の設計のまま対応し続けるには物理的な限界が近づいています。「まだ売れているのに何で？」と思うかもしれませんが、法律や環境規制の壁をクリアして作り続けるコストを考えると、2026年2月というタイミングでの幕引きは非常に現実的なシナリオだと私は考えています。

後継車はCX-20になる可能性

「じゃあ、CX-3がなくなったら、マツダのコンパクトSUVはどうなるの？次はCX-3の2代目が出るの？」と思いますよね。ここが次期モデルを予想する上で一番面白いポイントなのですが、次期モデルは「CX-3」という名前を引き継がず、名前が変わって「CX-20」になるんじゃないか、という説が有力視されています。

皆さんもお気づきの通り、現在のマツダのSUVラインナップは、「CX-30」「CX-50（海外専売）」「CX-60」「CX-80」といった具合に、数字が2桁の新世代ネーミングに統一されつつあります。このラインナップの中に「CX-3」や「CX-5」といった1桁の名称のモデルが混在していると、どうしても1桁モデルの方が「設計が古い」「ひと世代前の車」というイメージを持たれがちです。ブランド全体を新世代に統一し、フレッシュなイメージを打ち出すためにも、名称変更は理にかなっています。

なぜ「20」なのか？

ではなぜ「20」なのでしょうか。現在販売されている「CX-30」は、サイズ的にはコンパクトSUVですが、価格や質感はプレミアムな位置付けです。次期モデルは、このCX-30よりもさらにコンパクトで、よりカジュアルなエントリーモデルとしての役割を担うはずです。となると、車格的に「30」の下に位置する数字として、「CX-10」や「CX-20」が候補に挙がりますが、「CX-20」という響きの方が、今のラインナップ（CX-30, 50, 60…）との整合性が取れていて、すごくしっくりきますよね。

名前が変わるということは、単なる「キープコンセプトのフルモデルチェンジ」ではありません。「CX-3の2代目」ではなく、「全く新しい価値を持った新型車」として生まれ変わるという、マツダからの強いメッセージが込められているのかもしれません。

新型の発売時期はいつになるか予想

さて、気になる新型（仮称CX-20）の登場時期ですが、現行CX-3の生産終了が2026年2月だとすると、すぐに次が出るとは限らないかもしれません。現在の業界予想や開発サイクルを分析すると、新型の発売は早くても2027年頃になるのではないかと言われています。

これには、マツダの開発リソースの配分が関係しています。ここ数年、マツダは「ラージ商品群（CX-60やCX-80など）」の開発と市場投入に全力を注いできました。ようやくそのラインナップが出揃い、一段落したタイミングで、今度はコンパクトカークラス（スモール商品群）の刷新に着手するという順番になります。つまり、これからの1〜2年はまさに次期コンパクトSUVの開発真っ只中という時期にあたります。

「空白期間」に注意が必要

ここで注意したいのが、現行モデルが買えなくなってから新型が出るまでに、約1年から1年半ほどの「販売空白期間（ギャップイヤー）」が生じる可能性が高いという点です。もしあなたが、「次の車検までは今の車に乗って、その次にマツダの新型コンパクトSUVに乗り換えよう」と計画しているなら、この空白期間に車検のタイミングが重なってしまわないか、カレンダーを確認しておいた方が良いでしょう。

「空白期間があるなら他メーカーの車を買おう」と流れてしまう顧客もいるでしょうが、マツダとしては中途半端なモデルを出すよりも、時間をかけてでも完成度の高い次世代モデルを投入する戦略を選んでいるように見えます。待てる人にとっては楽しみな期間ですが、すぐに車が必要な人にとっては悩ましい「魔の期間」になりそうです。

次期デザインはタフなSUVへ変化

次期モデルに関する情報の中で、私が一番注目しているのがデザインコンセプトの劇的な変化です。情報はまだ断片的ですが、次期モデル（CX-20仮）は、今のCX-3のような流麗で都会的なクーペスタイルではなく、「タフで箱型（ボクシー）な本格SUVテイスト」に生まれ変わる可能性が高いんです。

現行CX-3のデザインは、個人的には国産コンパクトSUVの中で一番美しいと思っています。低く構えたルーフライン、ロングノーズのプロポーションはまさにスポーツカーのようです。しかし、その美しさと引き換えに、「後席の頭上空間が狭い」「荷室にあまり荷物が積めない」という実用面の弱点があったのも事実です。デザインに惚れて買った人は満足していますが、ファミリー層やアウトドア派からは敬遠されることもありました。

ASEAN市場と世界のトレンドを反映

次期モデルの開発において主導権を握ると見られているのが、タイをはじめとするASEAN市場のニーズです。マツダはタイ工場に巨額の投資を行い、そこを小型車のハブにする計画を持っています。新興国市場では、道路事情もあって「最低地上高が高く、悪路も走れるタフさ」や「家族や荷物をしっかり載せられる実用的な広さ」が何よりも重視されます。

実際に、トヨタのカローラクロスやホンダのWR-Vといった、少し角ばった力強いデザインのSUVが世界中で爆発的に売れていますよね。次期マツダCX-3（CX-20）も、このトレンドを取り入れ、マツダらしい美しい曲線を残しつつも、より力強く、四角くて広い、道具感のあるデザインへとシフトすると予想されます。もしこれが実現すれば、今のCX-3の弱点だった「狭さ」は解消されますが、同時に「唯一無二のクーペスタイル」は失われることになります。

ロータリーEVなどのパワートレイン

マツダのモデルチェンジを語る上で欠かせないのが、パワートレイン（エンジンやモーター）の話です。マツダといえば、内燃機関へのこだわりと独自の電動化技術ですよね。次期モデルには、マツダの象徴であるロータリーエンジンを発電機として使用するプラグインハイブリッドシステム「e-SKYACTIV R-EV」が搭載されるのではないかと、ファンの間では期待が高まっています。

すでにMX-30で実用化されているこの技術ですが、ロータリーエンジンの最大の特徴はそのコンパクトさです。一般的なレシプロエンジンよりも圧倒的に小さいため、ボンネットの低いコンパクトカーや小型SUVの限られたスペースにも、モーターやバッテリーと一緒に無理なく収めることができます。しかも、タイヤを動かすのは100%モーターなので、電気自動車のような滑らかで力強い加速が楽しめます。「電気で走りたいけど、充電切れが心配」というユーザーには、発電用エンジンを積んでいるR-EVは最適な解となるでしょう。

純ガソリン車やディーゼルの行方は？

もちろん、R-EVだけでなく、もっと価格を抑えたマツダ独自のハイブリッドモデル（マイルドハイブリッド等）も主力として用意されるはずです。特にASEAN市場などでは、整備しやすくコストの低いガソリンエンジンベースのハイブリッドが好まれます。

一方で、現行モデルの代名詞とも言えるクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」については、次期型での採用は不透明です。世界的なディーゼル規制の強化を考えると、コンパクトクラスでのディーゼル設定は廃止され、電動化パワートレインに一本化される可能性が高いと私は見ています。あのトルクフルな走りが好きな人にとっては、現行モデルがディーゼルに乗れる最後のチャンスになるかもしれません。

CX-3のモデルチェンジを待つべきか検証

さて、ここまで新型のワクワクするような話をしてきましたが、「じゃあ結局、今買うべきなの？それとも2027年まで待つべきなの？」という現実的な疑問にお答えしていきましょう。実は、モデル末期の今だからこそ、現行CX-3には新車にはない「熟成の極み」とも言える見逃せない魅力がたくさん詰まっているんです。

2024年改良モデルのスペック評価

「設計が2015年の車を買うのは、さすがに古くない？損しない？」と心配されている方もいるかもしれません。ですが、その認識は一度捨ててください。実は2024年2月から発売されている最新のCX-3は、度重なる商品改良によって、中身が劇的に進化しているんです。正直、「これ本当に同じ車？」と思うレベルのアップデートが施されています。

マツダコネクトの劇的進化

一番の目玉は、車内のエンターテインメントシステム「マツダコネクト」の刷新です。以前は7インチや8インチの少し解像度の低い画面でしたが、今回の改良で8.8インチの横長大型ディスプレイが全車に標準採用されました。単に大きくなっただけでなく、内部のチップセットも最新のものに換装されているため、画質がスマホのように鮮明になり、起動や操作のレスポンスもサクサク動くようになっています。

さらに、「コネクティッドサービス」にも対応しました。これは、スマホアプリから車の鍵の状態を確認できたり、夏場に乗り込む前にスマホでエンジンの始動とエアコン操作ができたり（リモートエンジンスタート）、万が一の事故の際にオペレーターに自動接続されるSOSコールが使える機能です。これで、CX-30やMAZDA3といった新しい世代の車と比べても、デジタル機能の見劣り感は完全に解消されました。「見た目はクラシックで美しいまま、中身は最新デジタル仕様」という、ある意味で最強の状態になっていると言えます。

（出典：マツダ株式会社 ニュースリリース『「MAZDA2」「MAZDA CX-3」を商品改良』）

特別仕様車Vivid Monotoneの魅力

モデル末期を飾る集大成として、2024年モデルから新設定された特別仕様車が「Vivid Monotone（ビビッド・モノトーン）」です。私、これの実車をディーラーで見せてもらったことがあるんですが、カタログで見るよりも実物は遥かに質感が高く、正直言ってめちゃくちゃお洒落でした。

このグレードのコンセプトは、まさに「ファッションのように着こなす車」です。最大の特徴は、屋根やピラー、ドアミラーなどが黒く塗られた「ブラックキャビン」スタイル。ボディカラーに専用色の「エアログレーメタリック」などを選ぶと、モノトーンのコントラストが際立ち、スポーツカーのような塊感と低重心感が強調されます。

新素材「レガーヌ」の採用

そして内装も凄いです。シートやインパネには、セーレン社製の「レガーヌ」というスエード調の合成皮革がふんだんに使われています。この素材、高級車の内装に使われるようなしっとりとした肌触りでありながら、スポーツウェアのような通気性と滑りにくさも兼ね備えているんです。そこに、カッパー（銅色）のアクセントステッチやパーツがキラリと光り、クラスを超えた前衛的な空間を演出しています。

「普通の車じゃつまらない」「人とは違うセンスの良い車に乗りたい」という所有欲をこれでもかと満たしてくれる一台です。モデル末期にこれほど手の込んだ特別仕様車を出してくるあたり、マツダのデザインへの執念を感じずにはいられません。

最新グレードごとの価格と装備比較

CX-3はグレード構成が少し複雑なので、購入を検討する際にどれを選べばいいか悩みますよね。そこで、現在販売されている主要なグレードの価格と特徴を、私なりに分析してざっくりと表にまとめてみました。

こうして見ると、ガソリンモデル（15S系）のコストパフォーマンスが圧倒的に光りますね。特に街乗り中心なら、軽快な1.5Lガソリンエンジンで十分楽しめますし、価格も250万円台からと、昨今の車価格高騰の中では非常に良心的です。一方で、ディーゼルモデルは価格が上がりますが、高速道路を頻繁に走る人にとっては、あのグイグイ進むトルク感と燃料代の安さは代えがたい魅力があります。

リセールバリューの高いグレード

車を買う時、「売る時にいくらで売れるか（リセールバリュー）」も気になりますよね。特に乗り換えサイクルが早い方にとっては死活問題です。ここだけの話、CX-3で一番リセールが良い、つまり「買って損をしにくい」と言われているグレードが「15S Urban Dresser（アーバン・ドレッサー）」なんです。

なぜこのグレードが強いのでしょうか？ 理由は明確で、「手頃な価格設定」でありながら、「見た目がお洒落で装備が充実している」からです。Urban Dresserは、シートやインパネがホワイトの合成皮革で統一されており、車内がパッと明るく見えます。この清潔感のある内装は、中古車市場で女性や若年層からの指名買いが多く、需要が安定しているため値段が落ちにくいのです。さらに、360°ビューモニターなどの安全装備も標準で付いているので、中古車としてのパッケージングが完璧なんですね。

ディーゼルのリセールには注意

逆に、新車価格が高いディーゼルモデル（XD系）は、リセール率（新車価格に対する買取額の割合）で見ると、ガソリン車に比べて少し分が悪い傾向にあります。これは、ディーゼル車の元値が高いことや、中古車市場でのメンテナンスへの懸念、海外輸出需要の変動などが影響しています。「将来的な資産価値を重視して損をしたくない」という視点で選ぶなら、ガソリンエンジンの特別仕様車（Urban DresserやVivid Monotone）を選ぶのが、今のところ賢い戦略かなと思います。

ヤリスクロスなどライバル車との比較

購入検討の最終段階で必ず比較対象になるのが、トヨタ「ヤリスクロス」やホンダ「WR-V」、同「ヴェゼル」といった強力なライバルたちです。これらとCX-3を比べたとき、CX-3の立ち位置がはっきりします。

正直に言えば、「後席の広さ」「荷物の積載量」「燃費（ヤリスクロスのハイブリッドには敵いません）」といった実用スペックでは、CX-3はライバルに負けています。ここは設計年次の古さが出ている部分です。しかし、「内装の質感」「ドライビングポジションの自然さ」「駐車場の使い勝手」という3点においては、CX-3は依然としてクラス随一の強さを持っています。

1,550mmという武器

特に強調したいのが、全高が1,550mmに抑えられている点です。これは、都心のマンションやオフィスビルに多い「機械式立体駐車場」に入庫できるギリギリのサイズなんです。ヤリスクロス（1,590mm）やWR-V（1,650mm）では入らない駐車場でも、CX-3ならスーッと入っていける。このメリットは計り知れません。

もし次期モデルがタフ系になって背が高くなると、この「立体駐車場に入る」という最大の武器が失われる可能性が高いです。「自宅の駐車場に高さ制限がある」という方にとっては、現行CX-3こそが、唯一無二のスタイリッシュSUVの選択肢であり、今買っておかないと後悔する一台になるかもしれません。

CX-3のモデルチェンジ情報のまとめ

長くなりましたが、最後にこれまでの情報をまとめてみましょう。情報が整理されると、あなたが今どう動くべきかが見えてくるはずです。

モデルチェンジの噂は常にワクワクするものですが、今のCX-3の形に魅力を感じている人にとっては、間違いなく「今が買い時」です。車は「欲しいと思った時が買い時」とはよく言いますが、CX-3に関しては物理的なタイムリミットが迫っていることを忘れないでください。今週末にでもお近くのディーラーに行って、ぜひ一度試乗してみてください。その熟成された走りと内装の質感に、きっと驚くはずですよ。

※本記事の情報は執筆時点の予測や報道、業界の動向に基づいています。正確な販売状況や生産終了時期、仕様については、必ずマツダ公式サイトや販売店で最新情報をご確認ください。

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