「日産キックスはひどい」というキーワードで検索し、この記事にたどり着いたあなたは、購入を検討しつつも、世間の評判が気になっているのではないでしょうか。
確かに、インターネット上では日産キックスに関するネガティブな意見も見受けられます。具体的には、日産キックスは壊れやすいのではないか、何か不具合があるのではないか、といった不安の声が聞かれます。
また、一部では売れない理由として、後部座席が狭い、ガソリン車がなく価格が高いといったデメリットが指摘されていることも事実です。しかし、一方でそのデザインはかっこいいと評価する声や、特に女性からの支持があるのも見逃せません。事故の際の安全性や、中古で購入する際の注意点、さらには失敗しないためのポイントも気になるところです。
この記事では、当初4WDがなかったキックスが抱えていたデメリットから、2025年に噂される新型キックスやリコールに関する情報まで、あらゆる角度から徹底的に解説していきます。
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- 「日産キックスがひどい」と言われる最新の理由
- 内装や走行性能、安全性に関する客観的な評価
- 中古車選びで失敗しないためのチェックポイント
- フルモデルチェンジが噂される新型キックスの最新情報
なぜ「日産キックス ひどい」と検索されるのか

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- 致命的?日産キックスが売れない理由
- 内装が安っぽいなど購入者が語る失敗点
- 後部座席が狭いといったデメリットを解説
- 待望の4WD追加!その実力と注意点
- 壊れやすい?報告されている不具合の数々
致命的?日産キックスが売れない理由
日産キックスが「売れない」「ひどい」と評価されることがある背景には、いくつかの明確な理由が存在します。結論から言うと、ガソリン車の設定がなく高価格帯であることが、現在もなお最大の要因と考えられます。
キックスはe-POWER専用車であり、スタート価格は3,083,300円(税込)からとなります。競合するコンパクトSUV、例えばトヨタ・ヤリスクロスのガソリン・2WDモデルが約204.6万円から購入できるのと比較すると、その価格差は100万円以上にもなります。この価格設定が、多くのユーザーにとって大きなハードルとなっているのです。
発売当初は「4WDがない」ことも大きな弱点でしたが、現在はe-POWER 4WDが追加されています。しかし、ガソリン車という手頃な選択肢がないため、依然として「割高な車」というイメージが払拭できていないのが現状です。e-POWERの優れた走行性能や燃費を魅力に感じても、最終的に価格で競合車種に流れてしまうケースが少なくありません。
価格設定が最大のネック
4WDが追加された現在、キックスの販売が伸び悩む最大の理由は、e-POWERに絞ったことによる高めの価格設定です。幅広い価格帯のグレードを展開するライバル車と比較して、ユーザー層が限定されてしまう点が課題と言えるでしょう。
内装が安っぽいなど購入者が語る失敗点
購入後に「失敗した」と感じる点として、内装の質感を挙げる声は少なくありません。結論として、車両価格に見合わない内装のプラスチック感が、オーナーの満足度を下げている一因です。
具体的には、インパネやドアトリムなどに多用されているハードプラスチックが主な原因です。触れた際のざらついた感触や、見た目の光沢感のなさが「安っぽい」という印象を与えてしまいます。特に、300万円を超える価格帯の車であることを考えると、もう少しソフトパッドを使用するなど、質感向上の努力が欲しいと感じるユーザーが多いようです。
また、シートの素材に関しても指摘があります。主に合成皮革やファブリックが使用されていますが、デザインが単調で高級感に欠けるという意見が見られます。最上級グレードであっても本革シートの選択肢がない点は、上質な室内空間を求めるユーザーにとっては大きなマイナスポイントです。収納スペースがライバル車に比べて少ない点も、日常の使い勝手に影響するため、不満の声として挙げられています。
毎日触れる部分だからこそ、内装の質感は重要ですよね。特にダッシュボード周りは、運転中に常に目に入る場所です。試乗の際には、デザインだけでなく、素材の質感や手触りもしっかりと確認することをおすすめします。
後部座席が狭いといったデメリットを解説
日産キックスのデメリットとして頻繁に指摘されるのが、後部座席と荷室の使い勝手です。特にファミリーでの使用を考えている方にとっては、購入前に慎重な確認が必要です。
後部座席は、大人の男性が座ると膝周りや頭上のスペースに余裕がなく、圧迫感を覚えることがあります。これは、キックスのプラットフォームに起因する部分が大きく、ライバル車と比較しても弱点と言えます。
荷室(ラゲッジスペース)の容量は、日本仕様(VDA法)で2WD車が423L、4WD車では276Lと、駆動方式によって大きく異なります。特に4WD車は後輪モーターなどの影響で容量が大幅に減るため注意が必要です。また、後席を倒した際に荷室の床との間に大きな段差ができてしまうため、長尺物を積む際に不便を感じることがあります。この点も、細やかな配慮が行き届いているライバル車に一歩及ばない部分です。
車種 | 室内長 (mm) | 室内幅 (mm) | 室内高 (mm) |
---|---|---|---|
日産 キックス | 1,920 | 1,420 | 1,250 |
トヨタ ヤリスクロス | 1,845 | 1,430 | 1,205 |
ホンダ ヴェゼル | 2,010 | 1,445 | 1,225 |
※各社公式サイト・カタログ等の公表値(2025年9月時点)。グレードにより異なる場合があります。
上の表の通り、キックスの室内寸法は競合と比べて特に広いわけではありません。実際の居住空間は数値だけでは判断できませんので、必ず実車で後部座席の広さや荷室の使い勝手を確認することが重要です。
待望の4WD追加!その実力と注意点
「キックスには4WDがない」というのは、今や古い情報です。発売当初はFF(前輪駆動)のみでしたが、現在ではe-POWER 4WDが選択可能になっています。これにより、走行安定性や雪道での安心感が大きく向上しました。
キックスの4WDは、後輪を独立したモーターで駆動する「電動駆動4輪制御技術」を採用しています。これは、路面状況に応じて後輪の駆動力を瞬時に、かつ緻密にコントロールできるのが特長です。滑りやすい雪道での発進やコーナリングはもちろん、乾いた路面での安定性向上にも貢献します。
ただし、注意点もあります。前述の通り、4WD車は後席下にモーターなどを搭載するため、荷室容量が2WD車の423Lから276Lへと大幅に減少します。また、車両重量も増加するため、燃費も2WD車より若干劣ります。走行性能の向上と、積載性・燃費という実用面を天秤にかけ、自身の使い方に合った駆動方式を選ぶ必要があります。
豆知識:日産のe-POWER 4WD
エンジンの力を機械的に伝える従来の4WDとは異なり、後輪を専用モーターで駆動するのが特徴です。プロペラシャフトが不要なため応答レスポンスが非常に速く、滑らかな制御が可能です。この技術は日産の他の電動車両にも活かされています。
壊れやすい?報告されている不具合の数々
「日産キックスは壊れやすい」という噂についてですが、特定の車種が特別に壊れやすいと断定することはできません。しかし、どのような車でも不具合が発生する可能性はあり、キックスも例外ではありません。
実際に報告されている不具合としては、e-POWERシステムに関するものがいくつか挙げられます。例えば、特定の条件下で警告灯が点灯する、あるいはバッテリー関連のトラブルなどが報告されています。これらは電子制御システムが複雑化している現代の車では起こり得る問題であり、多くはソフトウェアのアップデートなどで対応されています。
車の不具合やリコールに関する正確な情報を得るためには、オーナーの口コミだけでなく、公的な情報を確認することが非常に重要です。国土交通省のウェブサイトでは、国内で販売されている全ての自動車のリコール情報や不具合情報を検索できます。購入を検討している中古車がある場合や、ご自身の車に不安を感じた場合は、一度確認してみることをお勧めします。
不具合情報の確認先
車の不具合やリコールに関する信頼性の高い情報は、以下の公式サイトで確認できます。
参照:国土交通省 自動車のリコール・不具合情報
キックス特有の致命的な不具合が多発しているという事実は確認できませんが、e-POWERというシステムを搭載しているため、購入前には保証内容などをしっかりと確認しておくとより安心です。
「日産キックス ひどい」は嘘?購入前の判断材料

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- 女性にも人気?実はかっこいいとの声も
- 日産キックスの事故における安全性能
- キックス2025年モデルのリコール情報
- 日産キックスを中古で買う際の注意点
- 新型キックスで評判は変わるのか?
- 「日産キックス ひどい」の総括
女性にも人気?実はかっこいいとの声も
ここまでキックスのデメリットを中心に見てきましたが、もちろん魅力的な部分も数多く存在します。特にエクステリアデザインに関しては、高く評価する声が少なくありません。
日産のデザインアイコンである「Vモーショングリル」や、シャープな形状のLEDヘッドライトが組み合わされたフロントマスクは、力強く先進的な印象を与えます。また、コンパクトSUVでありながら、張り出したフェンダーなどがもたらす存在感も魅力です。特に、ルーフとボディの色が異なる「ツートンカラー」のバリエーションが豊富で、個性を表現したい若い世代や女性からの人気を集めています。
「かっこいい」と感じるかどうかは個人の主観に大きく左右されますが、キックスのデザインが他の国産コンパクトSUVとは一線を画す、ユニークなものであることは間違いありません。「ひどい」という評判の中には、この個性的なデザインが好みに合わなかったという意見も含まれているのかもしれません。食わず嫌いをせず、ぜひ一度実車を見て判断していただきたいポイントです。
日産キックスの事故における安全性能
万が一の事故の際、乗員を守る安全性能は車選びにおいて最も重要な要素の一つです。この点において、日産キックスはクラス最高水準の先進安全装備を搭載していることが大きな強みです。
高速道路での運転支援技術「プロパイロット」(※グレード別設定)は、アクセル、ブレーキ、ステアリングを車がアシストし、ドライバーの疲労を大幅に軽減します。また、前方の車両や歩行者を検知して衝突回避をサポートする「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」や、意図しない急加速を抑制する「踏み間違い衝突防止アシスト」など、360°全方位の安全をサポートする技術が満載です。
これらの性能は、公的な機関からも高く評価されています。自動車事故対策機構(NASVA)が実施する自動車アセスメント(JNCAP)において、キックスは「自動車安全性能2021」で最高評価である「ファイブスター賞」を獲得しました。これは、衝突安全性能と予防安全性能の両方で高いレベルにあることの証明です。
JNCAP ファイブスター賞(2021)獲得
キックスは、万が一の衝突時に乗員を保護する性能と、そもそも事故を未然に防ぐ性能の両方で、客観的に高い評価を得ています。詳しくは公式サイトで確認できます。
参照:JNCAP キックス評価結果詳細
キックス2025年のリコール情報
2025年に日産キックスで発生した主なリコールは以下の内容です。
2025年3月発表のリコール概要
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対象車種:キックス(P15型)
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製作期間:2022年5月18日~2024年9月4日までに製造された約23,247台
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問題点:リチウムイオンバッテリーコントローラの制御プログラムが不適切で、バッテリー充電状態を正確に把握できなくなることがある
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影響:バッテリー残量が誤判定され、e-POWERシステム警告灯が点灯し、場合によっては駆動用モーターへの出力が停止し走行不能になる可能性がある
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対策:リチウムイオンバッテリーコントローラのプログラムを書き換える改善措置を実施
対応案内
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対象車オーナーには日産から直接案内が送付されており、最寄りの販売店で無償修理が受けられる
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問題の把握と早期対策が重要で、対象車両の確認と案内に従った対応が推奨されている
このリコールは安全に直結する重要な内容であり、対象車オーナーは速やかにディーラーに連絡して対処することが推奨されています.
日産キックスを中古で買う際の注意点
新車価格が高めなキックスですが、中古車であれば魅力的な価格で手に入れることが可能です。しかし、中古でキックスを購入する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。
e-POWERシステムのコンディション
キックスは全車e-POWER搭載車です。そのため、エンジンだけでなく、モーターやバッテリーの状態を確認することが最も重要になります。特に駆動用バッテリーは経年で劣化するため、極端に走行距離が長い車両や、年式が古い車両は注意が必要です。保証が充実している日産認定中古車を選ぶと、より安心して購入できるでしょう。
プロパイロットの動作確認
高速道路を多用する方にとって、プロパイロットは非常に魅力的な装備です。中古車の場合、センサー類に問題があり正常に作動しない可能性も考えられます。まずはプロパイロット搭載グレードかどうかの確認が重要です。可能であれば試乗時に高速道路を走行させてもらい、機能が正常に働くかを確認しましょう。
修復歴の有無
これはキックスに限りませんが、車の骨格部分を修復した「修復歴車」は避けるべきです。特にキックスは先進安全装備が多数搭載されており、骨格部分のダメージはこれらのセンサー類に悪影響を及ぼしている可能性があります。車両状態評価書などをしっかりと確認し、信頼できる販売店から購入することが大切です。
中古車選びのポイント
中古のキックスを選ぶ際は、価格だけでなく、e-POWERシステムの状態、先進安全装備の搭載有無と動作、そして修復歴を重点的にチェックすることが、購入後の「失敗」を防ぐカギとなります。
新型キックスで評判は変わるのか?
現在、「ひどい」という評価も一部で見られるキックスですが、2025年にも登場が噂される新型(3代目)で、その評判は大きく変わる可能性があります。結論として、新型キックスは現行モデルの弱点をほぼ全て克服してくると予想されています。
まず、最大の弱点であった室内空間は、ボディサイズとホイールベースの拡大により大幅に改善される見込みです。特に後席の足元や肩周りのスペースが広くなることで、ファミリーユースにも十分対応できるようになります。
内装の質感も、より上質な素材が使われ、デザインも刷新されることで、現行モデルのチープな印象は払拭されるでしょう。パワートレインには、最新の第2世代e-POWERが搭載されると見られており、燃費性能と静粛性がさらに向上します。そして、現行モデルで追加された4WDも、より進化した形で搭載されることが期待されます。デザイン、快適性、走行性能の全てが大きく進化することで、新型キックスはコンパクトSUV市場の主役に躍り出るポテンシャルを秘めています。
「日産キックス ひどい」の総括
この記事では、「日産キックスはひどい」という評判の真相を、最新情報に基づいて検証してきました。最後に、購入を判断するための要点をリスト形式でまとめます。
- 「ひどい」と言われる主な理由はガソリン車がなく高価格帯なこと
- e-POWERによるモーター駆動の走りは力強く滑らかで評価が高い
- 後部座席の広さはライバル車に見劣りする部分がある
- 特にファミリーでの利用をメインに考えている場合は実車での確認が必須
- 現行モデルには待望のe-POWER 4WDが設定されている
- 4WD車は荷室容量が276Lと大幅に減少する点に注意が必要
- 安全性能はJNCAP「自動車安全性能2021」で最高評価を獲得
- 「壊れやすい」という事実はなく不具合情報は公的機関で確認可能
- 都市部での利用がメインで運転のしやすさを重視する人には向いている
- 中古車は価格がこなれているがe-POWERシステムの状態確認が重要
- 2025年に登場が噂される新型では多くの弱点が改善される見込み
- 新型は室内空間が拡大されさらに進化した4WDにも期待できる
- 現行モデルはe-POWERの走りと安全性を重視する人向けの選択肢
- 最終的には自分の用途や予算に合うかが最も重要
- 評判に惑わされず必ず試乗して自分の感覚で判断することが後悔しないコツ
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