スズキから登場する待望の新型EV、eビターラについて、関心が高まっていますね。特にeビターラの価格や詳しいスペック、そしてEVとして最も重要な航続距離は多くの方が気にするポイントです。また、日本での正式な発売日はいつになるのか、競合ともいえるトヨタとのOEM関係、心臓部であるバッテリーがBYD製である理由、そして日本の道路事情に適したサイズ感など、知りたい情報が満載ではないでしょうか。この記事では、スズキのグローバル戦略車であるeビターラに関するあらゆる疑問に、専門的な視点から分かりやすく答えていきます。
この記事で分かること
- eビターラのグレード別価格と補助金の詳細
- バッテリー性能や航続距離、充電時間
- トヨタへOEM供給されるモデルとの違い
- 日本市場での発売時期とモデルの特徴
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スズキ初のEV「e ビターラ」の注目ポイント

SUZUKI
- 気になるeビターラの発売日はいつ?
- eビターラの価格は補助金でいくらになるか
- eビターラのサイズは日本で使いやすいか
- 公開されたeビターラのスペックと性能
- eビターラの航続距離は十分か徹底解説
- eビターラの日本導入モデルならではの特徴
気になるeビターラの発売日はいつ?

車の広場:イメージ
結論から言うと、スズキ eビターラの日本国内での発売は2025年度中(2026年3月まで)と公式に発表されています。
その理由は、スズキがグローバルで展開するEV戦略の重要な第一弾として、入念な準備を進めているためです。2025年7月10日には公式ティザーサイトが公開され、車両に関する情報発信が本格的にスタートしました。これからのスケジュールとして、2025年10月頃から販売店での予約受注が開始される可能性が高いと見られています。
具体例として、2025年10月末に開催予定の「ジャパンモビリティショー2025」では、eビターラの実車が大規模に展示・公開されることが予告されています。多くの方が実車を間近で確認できる絶好の機会となるでしょう。このように、段階的に情報が公開されており、発売に向けて期待感が着実に高まっている状況です。
発売日情報のまとめ
現時点では「2025年度中」という発表ですが、業界の動向から予測すると、2025年の年末から2026年の初頭にかけて正式な発売日がアナウンスされると考えるのが自然です。最新情報は公式サイトや正規ディーラーで必ず確認するようにしてください。
eビターラの価格は補助金でいくらになるか
eビターラの日本での正式価格はまだ発表されていませんが、補助金適用後の実質価格は約350万円からになると予想されています。
スズキの従来モデルと比較すると高価に感じますが、EVの価格は搭載するバッテリー容量に大きく左右されます。eビターラは十分な航続距離を確保する大容量バッテリーを搭載するため、車両本体価格は400万円台からとなる見込みです。しかし、日本ではEV購入時に国や自治体から補助金が交付されるため、実際の負担額は大幅に軽減されます。
具体的に、メディア各社が予想する価格と補助金適用後の実質価格を以下の表にまとめました。
モデル | 予想価格(車両本体) | 補助金適用後の実質価格(目安) |
---|---|---|
49kWh / 2WD | 約430万円 | 約350万円 |
61kWh / 2WD | 約530万円 | 約450万円 |
61kWh / 4WD | 約570万円 | 約490万円 |
ご注意
上記の価格は、海外での販売価格や競合車種の価格帯を基にしたあくまで予想です。また、国のCEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)の額は年度や車両の性能によって変動します。正確な金額は、正式発表後にスズキ公式サイトや経済産業省のウェブサイトでご確認ください。
eビターラのサイズは日本で使いやすいか

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結論として、eビターラのボディサイズは日本の道路環境において非常に使い勝手の良い大きさだと言えます。
全長4,275mm、全幅1,800mmというサイズは、一般的に「BセグメントSUV」に分類されます。特に全幅が1,800mmに抑えられている点は大きなメリットです。都市部の狭い路地やコインパーキングなどでも、取り回しに苦労する場面は少ないでしょう。ホイールベースが2,700mmと長めに設計されているため、コンパクトながらも安定した走行性能と広い室内空間を両立しています。
例えば、機械式駐車場では全幅1,800mmが一つの基準となることが多いため、駐車場所に困るリスクも低減できます。最小回転半径も5.2mと優秀で、Uターンや車庫入れがしやすい設計です。
eビターラのサイズ感のポイント
全長4,275mm、全幅1,800mm、全高1,640mmという絶妙なサイズは、「大きすぎず、小さすぎない」という日本のユーザーが最も求めるニーズに応えるものです。日常使いから休日のレジャーまで、あらゆるシーンで活躍するでしょう。
公開されたeビターラのスペックと性能
eビターラは、スズキの技術が結集したEV専用プラットフォーム「HEARTECT-e」を新たに採用し、高い基本性能と実用性を実現しています。
その理由は、ガソリン車のプラットフォームを流用するのではなく、バッテリー搭載を前提にゼロから設計されている点にあります。これにより、低重心化による優れた操縦安定性や、効率的なパッケージングによる広い室内空間を可能にしました。
パワートレイン
パワートレインは、バッテリー容量と駆動方式の組み合わせで3つのグレードが用意される見込みです。
グレード | バッテリー容量 | 駆動方式 | モーター出力 |
---|---|---|---|
スタンダード | 49kWh | 2WD (前輪駆動) | フロント: 106kW |
アッパー | 61kWh | 2WD (前輪駆動) | フロント: 128kW |
上位4WD | 61kWh | 4WD | フロント: 128kW + リア: 48kW |
特に注目すべきは、スズキ独自の四輪制御技術を電動化した「ALLGRIP-e」を搭載する4WDモデルです。前後輪のモーターを緻密に独立制御することで、滑りやすい路面や悪路でも高い走破性と安定性を発揮します。
安全・快適装備
安全装備についても、最新の予防安全支援パッケージが搭載される予定です。また、EVならではの機能として、1,500Wの外部給電機能や、寒い日でも快適なヒートポンプ、バッテリー昇温機能なども備えており、実用性が非常に高い一台と言えるでしょう。
eビターラの航続距離は十分か徹底解説

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eビターラの航続距離は、最大で500km以上(WLTCモード)に達し、これはコンパクトSUVクラスのEVとしてトップレベルの性能です。
多くの方がEVの購入を検討する際に懸念するのが、「一回の充電でどれだけ走れるか」という点です。eビターラは、この不安を解消するために2種類のバッテリー容量を用意しています。日常の買い物や通勤がメインであれば49kWhモデル(航続距離400km以上)で十分ですし、週末の長距離ドライブや旅行も楽しみたい方には61kWhモデル(航続距離500km以上)が最適です。
具体的に、東京から名古屋までの距離が約350kmですから、61kWhモデルであれば途中で充電することなく移動できる計算になります。また、急速充電(CHAdeMO規格)にも対応しており、90kWの充電器を使用すれば約45分でバッテリー容量の10%から80%まで充電可能です。これにより、長距離移動中の充電時間も大幅に短縮できます。
「WLTCモード」とは、市街地、郊外、高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な燃費・電費測定基準です。実際の走行では、エアコンの使用状況や運転スタイルによって航続距離が短くなる場合がありますが、一つの信頼できる目安となります。
eビターラの日本導入モデルならではの特徴
eビターラは世界各国で販売されるグローバルモデルですが、日本導入にあたっては国内の法規やユーザーニーズに合わせた最適化が行われます。
基本的な構造やデザインは海外仕様と共通ですが、細かな点で日本ならではの仕様が盛り込まれるのが通例です。例えば、ナビゲーションシステムやコネクテッドサービスは、日本の交通事情や情報インフラに特化したものが搭載されるでしょう。また、安全装備についても、日本の道路環境で有効に機能するよう、センサーの認識範囲や警報のタイミングなどが細かく調整されると考えられます。
もちろん、ハンドル位置は右ハンドル仕様となり、日本の交通ルールに準拠します。海外のレポートでは左ハンドル仕様の車両が紹介されることもありますが、日本で販売されるモデルはすべて右ハンドルですのでご安心ください。
eビターラの技術とトヨタとの関係性

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- eビターラのバッテリー性能と充電時間
- eビターラはBYD製バッテリーを搭載
- eビターラはOEM供給されるモデル
- eビターラとトヨタのアーバンクルーザーの違い
- まとめ:eビターラは期待の新型EV
eビターラのバッテリー性能と充電時間

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eビターラの心臓部であるバッテリーは、性能、安全性、寿命のバランスに優れた「LFP(リン酸鉄リチウムイオン)」バッテリーが採用されています。
LFPバッテリーは、一般的な三元系(NMC)リチウムイオンバッテリーと比較して、熱暴走のリスクが低く安全性が高いという大きなメリットがあります。さらに、充放電の繰り返しに対する耐久性も高く、長く安心して使用できるのが特徴です。コスト面でも優位性があるため、車両価格を抑制する上でも重要な役割を果たしています。
充電時間について
eビターラの充電時間は以下の通りです。家庭での普通充電と、外出先での急速充電に対応しています。
充電方法 | 充電器出力 | 充電時間(10%→80%) |
---|---|---|
普通充電 | 200V / 3kW | 約10〜12時間(目安) |
普通充電 | 200V / 6kW | 約5〜6時間(目安) |
急速充電 | CHAdeMO 50kW | 約55分 |
急速充電 | CHAdeMO 90kW | 約45分 |
6kWの普通充電に対応していれば、夜間に充電を開始すれば翌朝には満充電に近い状態にできます。また、90kWの急速充電器を利用すれば、食事や買い物の間に十分な航続距離を回復させることが可能です。
eビターラはBYD製バッテリーを搭載
eビターラに搭載されるバッテリーは、世界有数のEV・バッテリーメーカーである中国の「BYD」から供給されます。
この背景には、スズキとトヨタ、そしてダイハツを含めたアライアンス関係があります。EV開発において最も重要な部品の一つであるバッテリーを、高品質かつ安定的に調達するために、この分野で世界トップクラスの実績を持つBYDとの協業が選択されました。BYDのLFPバッテリー「ブレードバッテリー」は、高い安全性と優れたエネルギー密度、そして長い寿命を兼ね備えていることで世界的に評価されています。
「BYDってどんな会社?」と疑問に思う方もいるかもしれませんね。BYDはもともと充電池メーカーとして創業し、現在ではEV販売台数で世界トップを争う巨大企業に成長しました。日本国内でもEVバスやEV乗用車を展開しており、その技術力は折り紙付きです。信頼できるパートナーからバッテリー供給を受けることは、製品の品質を保証する上で非常に重要です。
このように、スズキが自社単独で開発するのではなく、各分野のトップ企業と協力することで、競争力のあるEVを迅速に市場投入する戦略をとっているのです。
eビターラはOEM供給されるモデル

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eビターラは、スズキが自社ブランドで販売するだけでなく、トヨタ自動車へOEM供給されることも決定しています。
「OEM(Original Equipment Manufacturer)」とは、他社ブランドの製品を製造することです。この場合、スズキがインドのグジャラート工場でeビターラを生産し、完成した車両をトヨタに供給する形となります。これにより、スズキとトヨタは開発・生産コストを分担し、スケールメリットを活かして車両価格を抑えることができます。
スズキにとっては、開発した車両をより多く生産・販売できるメリットがあり、一方のトヨタにとっては、自社で新たにコンパクトSUVのEVを開発する手間と時間を省き、迅速に製品ラインナップを拡充できるというメリットがあります。両社が協力することで、より多くのユーザーにEVを届けることが可能になるのです。
eビターラとトヨタのアーバンクルーザーの違い
トヨタにOEM供給されるeビターラは、欧州などの市場で「アーバンクルーザー(Urban Cruiser)」という名称で販売されます。両車の違いは、主にデザインの一部とブランドロゴに限られます。
プラットフォームやバッテリー、モーターといった基本的なメカニズムは完全に共通です。いわば「兄弟車」の関係であり、走行性能や航続距離、室内の広さといった基本的なスペックに差はありません。デザイン面での差別化が主なポイントとなります。
項目 | スズキ eビターラ | トヨタ アーバンクルーザー |
---|---|---|
ブランド | スズキ | トヨタ |
外観デザイン | スズキ独自のデザイン、エンブレム | トヨタ独自のフロントグリルやバンパー、エンブレムで差別化 |
内装 | ステアリングのロゴがスズキ | ステアリングのロゴがトヨタ |
基本メカニズム | 共通(EV専用プラットフォーム、パワートレイン等) | |
販売網 | スズキのディーラー | トヨタのディーラー(欧州・アフリカ等) |
つまり、どちらの車を選ぶかは、デザインの好みや、購入するディーラーのサービス内容によって決めることになるでしょう。日本ではトヨタ版の販売は予定されておらず、スズキ eビターラのみが導入されます。
まとめ:eビターラは期待の新型EV
最後に、この記事で解説したスズキ eビターラのポイントをまとめます。
- スズキ初の量産型バッテリーEVとして登場するコンパクトSUV
- 日本での発売は2025年度中と公式に発表されている
- 予想実質価格は約350万円からと競争力のある設定
- 全長4,275mm、全幅1,800mmで日本の道路でも扱いやすいサイズ
- EV専用プラットフォーム「HEARTECT-e」を採用し高い基本性能を実現
- バッテリー容量は49kWhと61kWhの2種類が用意される
- 最大航続距離はWLTCモードで500km以上に達する
- スズキ独自の電動4WD「ALLGRIP-e」搭載モデルもラインナップ
- バッテリーは安全性と寿命に優れたBYD製のLFPバッテリーを採用
- 急速充電は90kWに対応し約45分で80%まで充電可能
- トヨタへは「アーバンクルーザー」としてOEM供給される
- トヨタ版との違いは主にエンブレムやグリルなどデザインの一部
- 生産はインドのスズキ・モーター・グジャラート工場が担う
- ジャパンモビリティショー2025での大規模な展示が予定されている
- 日常使いから長距離移動まで幅広く対応できる実用性を備えている
《車買取》愛車を一番高く売るなら♪
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