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未使用車を買ってはいけない理由とは?後悔しないための全知識

未使用車を買ってはいけない理由とは?後悔しないための全知識 車関連
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新車よりも安く手に入り、納車も早いと評判の未使用車ですが、インターネットで検索をすると未使用車や登録済未使用車を買ってはいけないというネガティブな言葉を目にして不安になっている方も多いのではないでしょうか。

たしかに価格の安さは魅力的ですが、新車と違いやデメリットを正しく理解していないと購入後に後悔してしまうケースも少なくありません。そこで今回は、未使用車に関するメリットだけでなく、やめたほうがいいと言われる理由や注意点、さらにはトラブルを避けるための保証や車検の知識について詳しく解説していきます。

  • 未使用車が「買ってはいけない」と言われる構造的なデメリット
  • 購入時に注意すべき高金利ローンや諸費用の落とし穴
  • メーカー保証継承など、購入後に損をしないための必須知識
  • 未使用車を選ぶべき人と、新車を選んだほうが良い人の判断基準

未使用車を買ってはいけないと言われる理由とは

「新車同然なのに安い」という魅力的なキャッチコピーの裏側には、いくつかの構造的なデメリットが隠されています。ここでは、なぜ一部で「未使用車は買ってはいけない」と警告されているのか、その具体的な理由を掘り下げて解説していきますね。

登録済未使用車と新車の違いや定義

まず大前提として理解しておきたいのが、未使用車の法的な立ち位置です。一般的に「新古車」と呼ばれることもありますが、自動車公正取引協議会のルールでは「初度登録(届出)された車両で、使用または運行に供されていない中古車」と定義されています。

登録済未使用車と新車の違いや定義

つまり、どれだけピカピカで走行距離が数キロメートルだとしても、書類上は一度誰かの名義(多くはディーラーや販売店)で登録された「中古車」なんですね。

なぜ未使用車が市場に出るの? ディーラーがメーカーからの販売報奨金(リベート)を得るために、ノルマ達成のために自社名義で登録を行うことが主な要因です。こうして生まれた車が市場に放出され、未使用車として流通します。

「新車を買うつもり」で未使用車を見ると、細かな傷や保証の期間などで「話が違う」と感じてしまうことがあるため、まずは「状態の良い中古車である」という認識を持つことが大切かなと思います。

車検の有効期間が短縮されるデメリット

個人的に一番気をつけてほしいのが、この車検期間の問題です。新車であれば購入(登録)してから3年後の車検となりますが、未使用車は「登録された時点」から車検のカウントダウンが始まっています。

例えば、3月に登録された未使用車を9月に購入した場合、車検の残り期間は2年6ヶ月しかありません。半年分の車検期間を損してしまう計算になりますよね。

新車購入時と比較して未使用車の車検残期間が短縮され損をする具体例の図解

ここが注意点! 車両本体価格が安くても、次回の車検費用が早く発生することで、トータルの維持費で見ると新車とあまり変わらなくなってしまうケースがあります。必ず「車検満了日」を確認しましょう。

オプション選択ができずに後悔するリスク

車選びの醍醐味といえば、自分好みの仕様にカスタマイズすることですよね。しかし、未使用車はすでに完成して在庫になっている車両なので、「メーカーオプション」を後から付けることができません。

特に最近の車で人気の以下のような装備は、製造ラインで組み込む必要があるため、後付けが物理的に不可能です。

サンルーフやボディカラーなど未使用車では後付け不可能なメーカーオプションの解説

  • サンルーフやパノラマルーフ
  • 本革シートや特定のインテリアカラー
  • メーカー純正の高度な安全運転支援システムの一部
  • ヘッドアップディスプレイ

「この色が良かったけど在庫がないから妥協した」「サンルーフが欲しかったけど諦めた」といった妥協は、購入後の満足度を大きく下げる原因になりがちです。「買ってはいけない」と言われる背景には、こうした「理想の仕様を選べないストレス」も大きく関わっているんですね。

補助金の対象外となり損をする可能性

もし、あなたが電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)の購入を検討しているなら、未使用車は慎重に検討する必要があります。なぜなら、国や自治体からの高額な補助金(CEV補助金など)は、原則として「新車新規登録」が対象だからです。

未使用車はすでに一度登録されている「中古車」扱いになるため、数十万円規模の補助金を受け取れない可能性が極めて高いです。

EV購入時のシミュレーション例 新車なら85万円の補助金が出る車種で、未使用車が新車より20万円安く売られていたとします。一見未使用車が得に見えますが、補助金を加味すると新車の方が実質65万円も安く買えるという逆転現象が起こります。

新車購入時の補助金を含めた実質負担額と未使用車の価格比較シミュレーション

エコカー減税や環境性能割に関しても、登録のタイミングによっては新車時の恩恵を受けられないことがあるので、ここもしっかり計算に入れる必要があります。

ワンオーナーではなくなる資産価値の低下

将来的にその車を売るときのことも考えておきましょう。未使用車を購入すると、車検証上の所有者はあなたが「2人目」以降となります。つまり、売却時の査定では「ワンオーナー車」として評価されません。

車検証上の所有者履歴が増えることによる将来的なリセールバリュー低下の解説

中古車市場では、ワンオーナー車の方が「素性がはっきりしている」として高く評価される傾向があります。車種にもよりますが、数年後に手放す際のリセールバリュー(再販価値)が、新車で購入した場合よりも数万円から十数万円ほど低くなるリスクがある点は覚えておいてください。

未使用車を買ってはいけない人と賢い選び方

ここまでデメリットを中心にお話ししましたが、もちろん未使用車にも「納車が早い」「車両価格が安い」という大きなメリットがあります。重要なのは、リスクを知った上で賢く立ち回ることです。ここからは、具体的な選び方のポイントや、購入に向いていない人の特徴を解説していきます。

専門店の高金利ローンや諸費用の罠

「車両本体価格が新車より20万円も安い!」という広告を見てお店に行ったら、最終的な支払総額が新車と変わらなかった……なんて話をよく聞きませんか?これは、一部の販売店で見られる手法です。

特に注意したいのがオートローンの金利です。銀行やディーラーのローン金利が1.9%〜3.9%程度なのに対し、未使用車専門店などの提携ローンは5.9%〜9.8%といった高金利に設定されていることがあります。

項目 低金利(2.9%) 高金利(9.8%) 差額
借入額 200万円 200万円
返済回数 60回(5年) 60回(5年)
利息総額 約15万円 約53万円 約38万円の損

このように、車両価格の安さが金利手数料で吹っ飛んでしまうことがあるんです。

低金利ローンと高金利ローンの利息総額の差が約38万円になる比較シミュレーション

ローンを組む場合は、必ず「金利」と「支払い総額」を確認するようにしましょう。

メーカー保証継承の手続きは必須条件

未使用車を購入する際、絶対に忘れてはいけないのが「メーカー保証の継承手続き」です。新車には「新車保証(一般保証・特別保証)」が付いていますが、未使用車を購入しただけでは、万が一の故障時にメーカー保証を受けることができません。

ディーラーに車両を持ち込み、法定12ヶ月点検相当の点検(有料)を受けて、保証書の名義を変更する必要があります。

ディーラーでの点検と保証書名義変更によるメーカー保証継承の具体的な手順

販売店任せにしない! 販売店によっては「うちの独自保証に入れば大丈夫」と言って、メーカー保証継承を行わないケースがあります。しかし、販売店の独自保証はメーカー保証に比べて範囲が狭かったり、店が倒産したら無効になったりとリスクが高いです。必ずメーカー保証を継承できるか確認してください。

展示車や長期在庫による劣化をチェック

「走行距離10km」といっても、その車がどのように保管されていたかは分かりません。中には、ディーラーの屋外展示場で雨風にさらされていたり、多くの人が乗り降りして触ったりした展示車上がりの車両も含まれます。

契約前に実車を確認する際は、以下のポイントをチェックしてみてください。

ボディの塗装、タイヤ、バッテリー、内装など未使用車の状態を確認する際の重要項目

  • ボディの塗装面に水垢や保管による劣化がないか(特にルーフやボンネット)
  • タイヤの製造年月(古すぎないか)や変形
  • バッテリーの状態(長期間動かしていないと弱っていることが多い)
  • 内装のスイッチ類やシートの汚れ、擦れ

「未使用だから新品同様」と思い込まず、自分の目でしっかりコンディションを見極めることが大切ですね。

納車を急ぐユーザーにはメリットがある

ここまで厳しいことを言ってきましたが、未使用車には新車にはない最強のメリットがあります。それは「納期の早さ」です。

人気の新車だと注文してから納車まで半年、車種によっては1年以上待つこともザラにあります。しかし、未使用車なら現車がすでにそこにあるので、名義変更の手続きさえ済めば最短で数日〜1、2週間程度で納車が可能です。

新車の納期半年以上と比較した未使用車の最短数日納車というメリットの図解

「事故で車が廃車になってしまい、すぐに次の車が必要」「車検が切れるギリギリで乗り換えたい」といった急ぎの事情がある方にとっては、未使用車は救世主のような存在になるはずです。

支払総額の比較で経済的合理性を判断

結局のところ、未使用車がお得かどうかは「乗り出し価格(支払総額)」で判断するしかありません。

車両価格だけで比較するのではなく、以下の式で計算して、新車見積もりと比較してみてください。

: 車両本体価格だけでなく諸費用や保証継承費用を含めた乗り出し価格での比較計算式

比較のポイント 【車両本体価格】+【諸費用(登録費用・整備費)】+【保証継承費用】+【希望するオプション代】+【ローン利息】

これらを合算した金額が、新車の値引き後価格と比べて十分に安い(例えば10万〜20万円以上安い)なら、購入する価値は大いにあります。逆に数万円程度の差なら、車検期間やワンオーナーの価値を考えて新車を選んだ方が満足度は高いかもしれません。

未使用車を買ってはいけないケースのまとめ

最後に、これまでの内容を踏まえて「未使用車を買ってはいけない人(向いていない人)」と「買ってもいい人」を整理しておきます。

こだわり派は新車、納期優先派は未使用車という適性判断のチェックリストまとめ

未使用車を買ってはいけない人(新車推奨)

  • 色やグレード、メーカーオプションに強いこだわりがある人
  • 最新のEVやPHEVを購入予定で、補助金を受け取りたい人
  • 一台の車を10年以上など長く大切に乗りたい人(初期の車検短縮や経年劣化が気になる)
  • 高金利ローンしか利用できない状況の人

未使用車が向いている人

  • とにかく早く車が欲しい人(納期優先)
  • 細かい仕様にはこだわらず、安さを最優先したい人
  • 現金一括払いや、低金利の銀行ローンを利用できる人
  • 自分で現車の状態確認や保証継承の手配などが苦にならない人

未使用車は「条件さえ合えばお得な車」です。ぜひ、ご自身の状況と照らし合わせて、後悔のない車選びをしてくださいね。

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