7年ぶりのフルモデルチェンジで登場した新型ティグアンに関心をお持ちですね。都会にもアウトドアにも映えるデザインと、大幅に進化した走行性能で注目を集めています。しかし、実際に購入を検討するとなると、具体的なティグアン新型の価格やグレードごとの違い、気になる燃費性能など、知りたいことがたくさんあるはずです。また、スポーティな新型ティグアンR-Lineの魅力や、力強い走りが期待されるティグアン新型ディーゼルモデルの詳細、そして旧型から変わった新型ティグアンのサイズ感も重要なポイントになります。一部では新型ティグアンはダサいのでは?という声も聞かれますが、実際のところデザインの評判はどうなのでしょうか。購入してからティグアンで後悔したくない方や、将来的に新型ティグアンを中古で探す可能性を考えている方のために、この記事ではユーザーによる新型ティグアンの評価を多角的に分析し、購入前に知っておくべき全ての情報を網羅的に解説します。
- 新型ティグアンのグレード別価格と装備の違い
- ボディサイズや荷室容量など実用性に関する詳細
- ユーザーからのリアルな評価と購入後の後悔ポイント
- ガソリンとディーゼルの燃費性能や走行性能の比較
進化した新型ティグアンの全体像を徹底解説

車の広場:イメージ
- ティグアン新型の価格とグレード構成
- 拡大した新型ティグアンのサイズ感
- 新型ティグアンはダサい?デザインの評判
- スポーティな新型ティグアンR-Lineとは
- 力強いティグアン新型ディーゼルの魅力
ティグアン新型の価格とグレード構成

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新型ティグアンは、2024年11月の発売時点で、大きく分けて1.5Lマイルドハイブリッド(eTSI)と2.0Lディーゼルターボ(TDI)の2種類のパワートレインが設定されています。それぞれに「Active」「Elegance」「R-Line」という3つのグレードが用意されており、幅広いニーズに対応可能です。
各グレードの価格帯は、エントリーモデルの「eTSI Active」が約487万円から、最上位の「TDI 4MOTION R-Line」が約653万円となっています。輸入車SUVとしては競争力のある価格設定ですが、オプションなどを追加すると乗り出し価格は変動します。
グレード選択のポイント
街乗り中心で燃費を重視するならeTSIモデル、高速道路での長距離移動や力強い走りを求めるならTDIモデルがおすすめです。Eleganceは上質な内外装、R-Lineは専用のスポーティな装備が特徴で、ライフスタイルに合わせて選択できます。
以下に、主要なグレードと新車価格の一覧をまとめました。購入計画の参考にしてください。
グレード | パワートレイン | 駆動方式 | 価格(税込) |
---|---|---|---|
eTSI Active | 1.5L マイルドハイブリッド | FF | 約4,870,000円 |
eTSI Elegance | 1.5L マイルドハイブリッド | FF | 約5,470,000円 |
eTSI R-Line | 1.5L マイルドハイブリッド | FF | 約5,889,000円 |
TDI 4MOTION Active | 2.0L ディーゼルターボ | 4WD | 約5,610,000円 |
TDI 4MOTION Elegance | 2.0L ディーゼルターボ | 4WD | 約6,210,000円 |
TDI 4MOTION R-Line | 2.0L ディーゼルターボ | 4WD | 約6,530,000円 |
拡大した新型ティグアンのサイズ感
新型ティグアンは、先代モデルと比較してボディサイズが少し拡大され、より存在感を増しています。具体的な寸法は、全長4,540~4,545mm、全幅1,840~1,860mm、全高1,655mmです。このサイズアップにより、特に後席の居住性が向上し、大人がゆったりと座れる空間が確保されました。
実用性で特に注目したいのが、荷室容量です。後席を使用した状態でもクラス最大級の652Lを確保しており、これは先代モデルから37Lも拡大しています。日常の買い物から家族での旅行、アウトドアレジャーまで、様々なシーンで余裕を持って荷物を積み込めます。
日本の道路事情との相性
全幅が1,850mm前後あるため、都心部の狭い道や機械式駐車場では少し気を使う場面があるかもしれません。しかし、ミドルサイズSUVとしては一般的なサイズ感であり、運転支援システムの助けもあって、取り回しに過度な心配は不要です。
ホイールベースは2,680mmと長く、これが優れた走行安定性と快適な乗り心地に貢献しています。見た目の迫力と実用的な室内空間を両立した、絶妙なサイズ設定と言えるでしょう。
新型ティグアンはダサい?デザインの評判

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車の購入を検討する上で、デザインは非常に重要な要素です。「新型ティグアンはダサい」という意見が一部で見られますが、これはデザインの好みが分かれる部分が大きいでしょう。結論から言うと、新型ティグアンのデザインは「洗練された大人のシンプルさ」が特徴です。
新型モデルでは、最新のVWデザイン言語が採用され、水平基調のフロントグリルやシャープなLEDヘッドライトが一体となり、よりモダンで都会的な印象を与えます。過度な装飾を排したクリーンな面構成は、流行に左右されにくく、長く乗り続けられる魅力があります。
確かに、国産SUVに見られるような押し出しの強いデザインや、個性的なキャラクターラインを好む方には、少し物足りなく「平板」に映るかもしれません。しかし、これこそが「質実剛健」を旨とするフォルクスワーゲンらしいデザインフィロソフィーの表れなのです。
むしろ、そのシンプルさが高品質な塗装や精密なパーツの造形を引き立て、国産車とは一線を画す高級感を醸し出しているという評価が多いのも事実です。最終的には個人の感性によりますが、「ダサい」というよりは「知的で落ち着いたデザイン」と表現するのが適切ではないでしょうか。
スポーティな新型ティグアンR-Lineとは
シリーズの中でも特にスポーティな個性を放つのが、「R-Line」グレードです。これは、フォルクスワーゲンのハイパフォーマンスモデルを手掛ける「R Gmbh」が監修した専用パーツを内外装に装備したモデルを指します。
具体的には、以下のような専用装備によって標準モデルとの差別化が図られています。
R-Lineの主な専用装備
- エクステリア:専用デザインのフロント&リアバンパー、サイドシル、大径アルミホイールなど、よりアグレッシブで低重心に見えるパーツが装着されます。
- インテリア:専用のスポーツシートやレザーステアリング、ステンレス製ペダルクラスターなどが採用され、ドライバーの気分を高揚させる空間を演出します。
注意点:乗り心地と価格
R-Lineは、大径タイヤや専用サスペンション設定により、標準グレードに比べて乗り心地が硬質に感じられる場合があります。また、装備が充実している分、車両価格も高めに設定されています。スポーティな見た目と走りを取るか、快適性を重視するかは、試乗などを通じて慎重に判断することをおすすめします。
単なる見た目だけの違いではなく、走行性能に関わる部分にも手が加えられているのがR-Lineの魅力です。よりダイナミックなドライビングフィールと、所有する喜びを満たしてくれる特別な一台と言えるでしょう。
力強いティグアン新型ディーゼルの魅力

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新型ティグアンのラインナップで、長距離移動が多いユーザーから特に支持されているのが、2.0L TDIディーゼルターボエンジンを搭載したモデルです。このエンジンの最大の魅力は、なんと言ってもそのパワフルなトルクにあります。
最高出力は193PSと控えめですが、最大トルクはガソリンモデルを大幅に上回る400Nmを、わずか1750rpmという低い回転数から発生させます。これにより、アクセルを少し踏み込むだけで、1.7トンを超える車体を軽々と加速させることが可能です。高速道路での合流や追い越し、坂道での走行など、あらゆるシーンでストレスのない力強い走りを提供してくれます。
ディーゼルモデルの3大メリット
- 圧倒的なトルク:重量のあるSUVとの相性が抜群で、余裕のある走りを実現します。
- 優れた燃費性能:WLTCモードで15.1km/Lと、同クラスの4WDガソリンSUVを凌駕します。
- 長い航続距離:燃料タンク容量が61Lと大きく、一度の給油で理論上900km以上走行可能です。
また、新型ティグアンのディーゼルエンジンは「ツインドージングシステム」という最新の排気ガス浄化システムを採用しており、環境性能も大幅に向上しています。力強さと経済性、そして環境への配慮を高いレベルで両立した、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
購入前に知るべき新型ティグアンの詳細な評価

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- ユーザーによる新型ティグアンの評価とは
- 優れた燃費性能と経済性をチェック
- ティグアン購入で後悔しないための注意点
- 新型ティグアンを中古で狙う際のポイント
- 総括:新型ティグアンはどんな人におすすめか
ユーザーによる新型ティグアンの評価とは

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新型ティグアンは、専門家や実際のオーナーから総じて高い評価を得ています。特に多くの声が挙がるのは、「内外装の質感の高さ」と「走行性能の進化」です。インテリアの素材選びや組み立て精度は、国産SUVとは一線を画す高級感があると評判です。また、新世代のプラットフォーム「MQB evo」と電子制御ダンパー「DCC Pro」の組み合わせにより、乗り心地の良さと操縦安定性が格段に向上しています。
実走レビューでは、「静粛性が高く、長距離を運転しても全く疲れない」「マイルドハイブリッドでも加速に不満はなく、非常にスムーズ」といったポジティブな意見が目立ちますね。
一方で、いくつかの課題を指摘する声もあります。最も多いのが、ナビやエアコンの操作がタッチパネル中心で直感的ではないという点です。物理スイッチに慣れているユーザーからは「使いづらい」「慣れが必要」とのレビューが見られます。
評価が分かれるポイント
価格設定についても意見が分かれます。「装備や質感を考えれば妥当」と感じるユーザーがいる一方で、「絶対的な価格が高い」「国産の同クラスと比べるとコストパフォーマンスで劣る」という厳しい評価もあります。価値観によって評価が大きく変わる部分と言えるでしょう。
総評としては、走行性能や安全性、内外装の質感といった車の本質的な部分では非常に高い評価を得ている一方で、操作性や価格の面で好みが分かれる傾向にあるようです。
優れた燃費性能と経済性をチェック
新型ティグアンは、輸入ミドルサイズSUVとしては非常に優れた燃費性能を実現しています。パワートレインごとのカタログ燃費(WLTCモード)は以下の通りです。
パワートレイン | 駆動方式 | 燃費(WLTCモード) | 実燃費の目安 |
---|---|---|---|
1.5L eTSI マイルドハイブリッド | FF | 15.6km/L | 11~15km/L |
2.0L TDI ディーゼルターボ | 4WD | 15.1km/L | 13~16km/L |
特に注目すべきは、カタログ値と実燃費の乖離が少ない点です。1.5L eTSIモデルには、一定の条件下で4気筒のうち2気筒を休止させる「アクティブシリンダーマネジメント(ACT)」が搭載されており、市街地から高速道路まで効率的な燃料消費をサポートします。これにより、実際の走行でもカタログ値に近い数値を出しやすいと評価されています。
前述の通り、ディーゼルモデルは燃料単価がガソリン(ハイオク)より安いため、年間の走行距離が長いユーザーほど燃料コストの面でメリットが大きくなります。ランニングコストを重視するなら、ディーゼルモデルは非常に有力な選択肢です。
ティグアン購入で後悔しないための注意点

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多くの魅力を持つ新型ティグアンですが、購入後に「こんなはずではなかった」と後悔しないために、いくつか知っておくべき注意点があります。これらを事前に理解し、ご自身の価値観や使い方に合うかを見極めることが重要です。
購入前に検討すべき4つのポイント
- 車両価格と維持費
エントリーグレードでも約500万円からと、国産SUVに比べて高価です。また、部品代や車検費用などの維持費も、一般的に輸入車の方が高くなる傾向にある点を覚悟しておく必要があります。 - タッチパネル中心の操作性
前述の通り、インフォテインメントシステムの多くがタッチ操作です。先進的である一方、走行中のブラインド操作が難しく、使いにくさを感じる可能性があります。これは試乗で必ず確認すべきポイントです。 - 後席の広さや使い勝手
後席の居住性は向上しましたが、一部の国産SUVには、より広い室内空間や多彩なシートアレンジを持つモデルも存在します。ファミリーでの使用を最優先に考える場合は、競合車種と比較検討することをおすすめします。 - ハイオク仕様(ガソリン車)
1.5L eTSIモデルの燃料はハイオクガソリン指定です。レギュラーガソリンに比べて単価が高いため、燃料コストに影響します。
これらの点を理解した上で、ティグアンが持つ内外装の質感の高さや、欧州車ならではの優れた走行性能に価値を見出せるのであれば、きっと満足度の高いカーライフを送れるでしょう。
新型ティグアンを中古で狙う際のポイント
新型ティグアンは2024年11月に発売されたばかりの新しいモデルであるため、2025年現在、中古車市場にはまだほとんど流通していません。今後、試乗車や登録済み未使用車などが市場に出てくる可能性がありますが、本格的に中古車選びができるようになるのは、もう少し先になるでしょう。
将来的に新型ティグアンを中古で探す際には、以下のポイントを押さえておくことをおすすめします。
中古車選びのチェックポイント
- 認定中古車制度の活用:フォルクスワーゲンの正規ディーラーが提供する認定中古車は、厳しい品質チェックをクリアしており、保証も付帯するため安心感が高いです。価格は少し高めですが、初めての輸入車購入なら特におすすめです。
- グレードとオプションの確認:中古車は一台一台仕様が異なります。希望するグレードや、レザーシートパッケージ、DCC Proといった人気のオプションが装備されているかをしっかり確認しましょう。
- 初期ロットの動向:フルモデルチェンジ直後のモデルには、稀に初期不良が発生することがあります。市場に出てくる車両のレビューやリコール情報を注視し、信頼性の高い個体を選ぶことが重要です。
新車価格が高いモデルだからこそ、良質な中古車を賢く選ぶことで、お得にティグアンオーナーになるチャンスがあります。市場の動向をこまめにチェックしておくと良いでしょう。
総括:新型ティグアンはどんな人におすすめか
- 7年ぶりにフルモデルチェンジした第3世代のミドルサイズSUV
- 価格帯は約487万円から約653万円の範囲
- パワートレインは1.5Lマイルドハイブリッドと2.0Lディーゼルの2種類
- 燃費はWLTCモードで15.1km/Lから15.6km/Lと高水準
- 先代よりボディサイズが拡大し居住性と積載性が向上
- 荷室容量はクラストップレベルの652Lを確保
- 内外装の質感が大幅にアップし高級感で高い評価を獲得
- 静粛性や乗り心地の良さもユーザーから好評
- スポーティな専用装備を持つR-Lineグレードが人気
- 力強い走りと経済性を両立したディーゼルモデルも選択可能
- デザインはシンプルで洗練されているが個性に欠けるとの声も
- タッチパネル中心の操作性には慣れが必要との指摘がある
- 購入後の後悔を避けるため価格や維持費の確認は必須
- 中古車市場への本格的な流通はまだこれから
- 走行性能と安全性を重視するユーザーに強くおすすめできる一台
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