ダイハツの新型トールに関心をお持ちで、最新情報を探している方も多いのではないでしょうか。今回のモデルチェンジでは、待望のダイハツ新型トールハイブリッドの予定が明らかになり、その発売日がいつになるのか、また、本格的な新型トールフルモデルチェンジはいつ行われるのか、多くの注目が集まっています。一方で、インターネット上ではダイハツトール酷評といった厳しい意見も見られ、実際の評価が気になるところです。さらに、ダイハツトールは軽じゃないという点は基本ですが、兄弟車であるトールとルーミーの違いを正確に把握している方は少ないかもしれません。この記事では、これらの疑問にすべてお答えし、購入を検討する上で重要なポイントを網羅的に解説します。
- 新型トールの段階的なモデルチェンジ計画の全貌
- 注目のハイブリッドモデルとフルモデルチェンジの詳細
- 兄弟車ルーミーとの違いやユーザーからの具体的な評価
- 改良点、価格、そしてあなたに最適な購入タイミング
【2025年最新】新型トールのモデルチェンジ情報

車の広場:イメージ
- ダイハツトールは軽じゃない?基本スペック解説
- ダイハツ トールのモデルチェンジ計画の全体像
- ダイハツ新型トール ハイブリッドの予定を公開
- 新型トール フルモデルチェンジは2027年か
- ダイハツ トール 新型 発売日を徹底予測
ダイハツトールは軽じゃない?基本スペック解説

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結論から言うと、ダイハツ「トール」は軽自動車ではありません。道路運送車両法で定められた「普通自動車(小型乗用車)」に分類される、5ナンバーサイズのコンパクトトールワゴンです。
軽自動車の規格は、排気量660cc以下、全長3,400mm以下、全幅1,480mm以下、全高2,000mm以下と厳密に定められています。一方、トールはこれらの規格をすべて上回っており、特に排気量と車幅が大きな違いです。このサイズ感が、軽自動車にはない室内空間の広さや走行安定性を生み出しています。
トールの基本スペック(現行モデル参考)
項目 | ダイハツ トール | 軽自動車の規格 |
---|---|---|
排気量 | 996cc (1.0L) | 660cc以下 |
全長 | 3,700mm~3,705mm | 3,400mm以下 |
全幅 | 1,670mm | 1,480mm以下 |
全高 | 1,735mm | 2,000mm以下 |
軽自動車ではないことのメリット
トールが軽自動車ではないことには、いくつかのメリットが存在します。まず、排気量が大きいため、特に高速道路での合流や追い越し、坂道での走行に余裕があります。また、車幅が広いことで走行安定性が増し、横風の影響を受けにくいのも利点です。定員も5名となり、家族での利用シーンが広がります。
ダイハツ トールのモデルチェンジ計画の全体像
ダイハツ トールのモデルチェンジは、一度のフルモデルチェンジではなく、段階的に行われる計画となっています。当初の予定から大幅な変更があり、購入を検討している方にとっては非常に重要な情報です。現在は、大きく分けて3つのステップで進化していくと理解するのが正確でしょう。
この計画は、ダイハツの認証不正問題による開発スケジュールの見直しが大きく影響しています。そのため、当面は現行モデルを改良しながら販売を継続し、満を持して完全な新型へ移行する戦略が取られています。
トール モデルチェンジ 3ステップ計画
ステップ | 実施時期 | 主な内容 | 位置づけ |
---|---|---|---|
ステップ1 | 2024年12月9日 | 装備充実化、安全性能の法規対応 | 現行モデルの大幅改良 |
ステップ2 | 2025年11月(予定) | e-SMART HYBRID追加、内外装刷新 | ビッグマイナーチェンジ |
ステップ3 | 2027年6月以降(予定) | DNGAプラットフォーム採用、完全新設計 | 本格フルモデルチェンジ |
このように、直近で「新型」として販売されているのはステップ1の改良モデルです。そして、ハイブリッドを求めるなら2025年、全く新しい世代のトールを希望するなら2027年まで待つ必要がある、というのが現在の全体像になります。
ダイハツ新型トール ハイブリッドの予定を公開

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これまでガソリン車のみだったトールに、ついにハイブリッドモデルが追加される予定です。これは2025年11月に予定されているビッグマイナーチェンジの最大の目玉であり、「ほぼフルモデルチェンジ級」と評されるほどの大きな変更点となります。
搭載されるハイブリッドシステムは、ダイハツの独自技術である「e-SMART HYBRID(eスマートハイブリッド)」です。これは、エンジンを発電のみに使用し、100%モーターの力で走行する「シリーズハイブリッド方式」を採用しています。
e-SMART HYBRIDの主な特徴
- 優れた燃費性能:エンジンが最も効率の良い回転数で発電に専念するため、特に市街地走行での燃費が大幅に向上します。目標燃費は30km/L台とも言われています。
- 力強く滑らかな走り:電気モーターならではのレスポンスの良い、静かで滑らかな加速を実現します。アクセル操作だけで加減速をコントロールできる「スマートペダル」も搭載される見込みです。
- 実績のあるシステム:すでに同社のSUV「ロッキー」やトヨタ「ライズ」に搭載され、高い評価を得ている信頼性の高いシステムです。
このハイブリッドモデルの登場により、トールの弱点とされてきた燃費性能が一気に改善され、走行性能も向上するため、商品力が大幅に高まることは間違いありません。
新型トール フルモデルチェンジは2027年か
前述の通り、内外装やパワートレインが新しくなるビッグマイナーチェンジとは別に、車の骨格から全てを刷新する本格的なフルモデルチェンジは、2027年6月以降に予定されています。
このフルモデルチェンジでは、ダイハツの新しい車づくりの指針である「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」プラットフォームが採用される見込みです。これにより、走行性能、乗り心地、安全性能といった、車の基本性能が飛躍的に向上することが期待されます。
DNGAプラットフォームは、タントやタフト、ロッキーなど、すでに多くのダイハツ車に採用されており、「低価格で良品」を実現する重要な技術です。これがトールに採用されることで、現行モデルとは全く次元の違う走り心地になる可能性がありますね。
フルモデルチェンジを待つ際の注意点
2027年という時期は、現時点での有力な情報に基づく予測であり、今後の開発状況によってはさらに変更される可能性もゼロではありません。また、最新技術が投入される分、車両価格は2025年のハイブリッドモデルよりも上昇することが予想されます。すぐに車が必要な方や、予算を重視する方は、現行モデルや2025年のビッグマイナーチェンジモデルも十分に検討の価値があります。
ダイハツ トール新型の発売日を徹底予測

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これまで解説してきた情報を基に、ダイハツ「トール」の今後の発売スケジュールを整理します。購入計画を立てる上で、どのタイミングのモデルを狙うかが重要になります。
新型トールの発売日まとめ
① 大幅改良モデル:2024年12月9日発売済み
9インチディスプレイオーディオや安全装備が強化された現行モデルのアップデート版です。すぐにでも最新装備のトールが欲しい方向けです。
② ビッグマイナーチェンジ(ハイブリッド追加)モデル:2025年11月頃 発売予定
デザインを刷新し、「e-SMART HYBRID」を初搭載するモデルです。燃費と走行性能を重視するなら、このモデルの登場を待つのが最善策と言えるでしょう。
③ 本格フルモデルチェンジモデル:2027年6月以降 発売予定
DNGAプラットフォームを採用した完全な新世代モデルです。最新の基本性能や最高の完成度を求めるなら、長期的な視点でこのモデルの登場を待つことになります。
以上のことから、「新型トール」と一括りにせず、「どの時点の新型か」を意識して情報収集することが、購入で後悔しないための鍵となります。
新型トール購入前に知りたい評価と他車比較

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- トールとルーミーの決定的な違いを比較
- ダイハツトールが酷評される3つの理由
- 2024年改良の変更点と価格
- 新ハイブリッドシステムの燃費と性能
- 安全装備スマートアシストの進化点
- まとめ:あなたの新型トール購入時期はいつ?
トールとルーミーの決定的な違いを比較

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結論として、ダイハツ「トール」とトヨタ「ルーミー」は、基本設計や性能を共有する姉妹車(OEM車)であり、決定的な性能差はありません。最大の違いは、エクステリアデザイン、特にフロントマスクの意匠です。
OEMとは「Original Equipment Manufacturer」の略で、ダイハツが製造した車両をトヨタが自社ブランドの「ルーミー」として販売している関係を指します。そのため、エンジンやプラットフォーム、インテリアの基本レイアウトは全く同じです。
トールとルーミーの主な違い
比較項目 | ダイハツ トール | トヨタ ルーミー |
---|---|---|
製造元 | ダイハツ工業(共通) | |
フロントデザイン | シャープで先進的な印象 | 大きく存在感のあるグリルが特徴 |
グレード構成 | 「G」「X」とカスタム系の「カスタムG」 | 「G」「X」とカスタム系の「カスタムG」 |
エンブレム | ダイハツのエンブレム | トヨタのエンブレム |
販売店 | 全国のダイハツ販売店 | 全国のトヨタ販売店(トヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店) |
言ってしまえば、「見た目の好み」と「付き合いのあるディーラー」で選ぶのが最も合理的です。どちらの車も、コンパクトなボディに最大限の室内空間を確保するというコンセプトは共通しており、使い勝手の良さに差はありません。見積もりを取って、価格やサービスを比較検討するのも良い方法ですね。
ダイハツトールが酷評される3つの理由
多くのユーザーに支持される一方で、ダイハツ「トール」にはいくつかの厳しい評価、いわゆる「酷評」も存在します。購入後に後悔しないためにも、デメリットとなり得る点を事前に把握しておくことが重要です。
1. NAエンジンの力不足感
最も多く指摘されるのが、1.0L自然吸気(NA)エンジン搭載車の動力性能です。街乗りでは十分ですが、高速道路での追い越しや、大人数乗車時の登坂路では「もう少しパワーが欲しい」と感じる場面があるようです。この点は、力強いターボモデルや、今後登場するハイブリッドモデルを選択することで解消可能です。
2. ロードノイズやエンジン音
価格帯を考慮すると仕方のない部分もありますが、走行中のロードノイズ(タイヤが路面を転がる音)や、加速時のエンジン音が室内に侵入しやすいという意見があります。特に静粛性を重視する方は、試乗の際に高速道路などを走行し、許容範囲かどうかを確認することをおすすめします。
3. 内装の質感
インテリアは機能的で使いやすくデザインされていますが、プラスチック素材が多く、質感がややチープに感じられるという声も聞かれます。上位グレードの「カスタムG」では、メッキ加飾や専用シート表皮が採用され質感が高められていますが、標準グレードを検討する場合は、内装の雰囲気を実車で確認しておくと良いでしょう。
これらの点は、車の価格やクラスを考えればある程度トレードオフとなる部分です。しかし、これらの弱点を理解した上で、自分の使い方に合うかどうかを判断することが賢明な車の選び方と言えます。
2024年改良の変更点と価格

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2024年12月9日に実施された現行モデルの大幅改良では、主に装備の充実化と法規制への対応が図られました。これにより、利便性と安全性が向上した一方で、車両価格は上昇しています。
2024年12月改良の主な変更点
-
- 9インチディスプレイオーディオの標準装備:これまでオプション設定だったディスプレイオーディオが全グレードで標準となりました。スマホ連携機能が手軽に利用できます。
- バックカメラの標準装備:駐車時の後方確認をサポートするバックカメラも全グレード標準となり、安全性が向上しました。
*
安全装備のアップデート:
- 衝突回避支援システム「スマートアシスト」が法規制に対応するため一部機能がアップデートされています。
- スペアタイヤの廃止:全車でパンク修理キットが標準となり、スペアタイヤは廃止されました。
これらの装備充実に伴い、車両価格は約1,742,400円~2,294,600円と、改良前から大幅に引き上げられました。実質的な値上げではありますが、追加された装備の内容を考えれば、商品力は確実に向上していると言えるでしょう。
新ハイブリッドシステムの燃費と性能
前述の通り、2025年に登場予定の「e-SMART HYBRID」は、トールの魅力を大きく引き上げる新技術です。その性能は、燃費だけでなく走行フィールにも大きな影響を与えます。
ハイブリッドモデルの予想スペック
- システム方式:シリーズハイブリッド
- エンジン:1.2L 直列3気筒(発電専用)
- モーター最高出力:約78kW(106ps)
- モーター最大トルク:約170Nm(17.4kgfm)
- 目標WLTCモード燃費:約27.0km/L ~ 30.0km/L
特筆すべきはモーターの最大トルクです。170Nmという数値は、1.7Lクラスのガソリン自然吸気エンジンに匹敵する力強さです。この強力なモーターが、発進時から滑らかで力強い加速感を生み出します。酷評の一つであった「力不足」というイメージを完全に払拭する性能が期待されます。
また、アクセルペダルの操作だけで速度調整が可能な「スマートペダル(S-PDL)」の搭載も確実視されており、運転の快適性と疲労軽減に大きく貢献します。ストップ&ゴーの多い日本の交通環境に非常にマッチしたシステムと言えるでしょう。
安全装備スマートアシストの進化点
ダイハツの予防安全機能パッケージである「スマートアシスト」も、モデルチェンジのたびに進化を続けています。2025年のビッグマイナーチェンジでは、さらに機能が拡充され、最新の安全基準に対応する見込みです。
新世代スマートアシストで期待される機能
- 衝突回避支援ブレーキ機能の性能向上:検知対象が拡大し、夜間の歩行者や二輪車にも対応することで、より幅広いシーンで危険を回避します。
- 全車速追従機能付ACCの標準化:高速道路などで、先行車との車間距離を保ちながら自動で加減速・停止まで行うアダプティブクルーズコントロールが、より多くのグレードで標準装備されると予想されます。
- ブラインドスポットモニターの追加:車線変更時に死角にいる車両を検知して知らせる機能が追加され、安全性が高まります。
- リヤクロストラフィックアラートの追加:駐車場などで後退する際に、左右から接近する車両を検知して警告する機能です。
これらの先進安全装備が充実することで、運転が苦手な方や初心者、そして家族を乗せる機会が多い方にとって、さらに安心感の高い一台となります。安全性能は車選びの重要な要素であり、トールの大きな強みの一つになるでしょう。
まとめ:あなたの新型トール購入時期はいつ?
- ダイハツトールは軽自動車ではなく5ナンバーの小型乗用車
- モデルチェンジは3段階で進行する計画
- 2024年12月に装備を充実させた改良モデルが発売済み
- 待望のハイブリッドモデルは2025年11月頃に登場予定
- ハイブリッドは燃費と静粛性、走行性能に優れるe-SMART HYBRID
- 骨格から刷新する本格的なフルモデルチェンジは2027年6月以降
- フルモデルチェンジではDNGAプラットフォームを採用予定
- 姉妹車のトヨタ ルーミーとの最大の違いはフロントデザイン
- 両車はダイハツが製造するOEM関係にある
- 弱点としてNAエンジンの力不足やロードノイズが指摘されることがある
- 2024年モデルは9インチDAやバックカメラが標準装備化
- 価格は約174万円からと以前より上昇している
- ハイブリッドのモーターは1.7Lエンジン並みのトルクが期待される
- 安全装備スマートアシストは年々進化し機能が拡充
- 購入タイミングは「すぐ欲しい」「燃費重視」「最高の性能」で判断
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