ダイハツ「ロッキー」とトヨタ「ライズ」、コンパクトSUVの購入を検討する際に、必ず比較対象となる2台です。街中で見かける機会も多く、ロッキーとライズのどちらがおすすめなのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。これら2台は兄弟車として非常によく似てるため、ロッキーとライズの内装の違いや値段、値引き条件、さらには燃費性能まで、細かな点が気になりますよね。また、一部で聞かれるライズやロッキーはダサいという評価の真相や、過去にあったライズとロッキーの販売停止の話題、中古車市場での人気、スバル「レックス」との関係性など、判断材料は多岐にわたります。この記事では、あらゆる角度から両車を徹底比較し、あなたが後悔しない一台を選ぶための全ての情報を提供します。
この記事で分かること
- ロッキーとライズの基本的な違い
- 価格・燃費・内装の具体的な比較
- リセールや中古市場での評価
- あなたに最適な一台を選ぶための最終結論
ロッキーとライズ、どっちがおすすめ?基本性能を比較

車の広場:イメージ
- ロッキーとライズが似てるのは兄弟車だから
- ロッキーとライズの値段を比較
- ロッキーとライズの値引きに差はある?
- ライズとロッキーの燃費に違いはあるのか
- ライズとロッキーの内装の違いを解説
- ロッキーとライズの中古車市場での人気
ロッキーとライズが似てるのは兄弟車だから

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結論として、ロッキーとライズが非常によく似ている理由は、これらが「兄弟車」だからです。具体的には、ダイハツが開発・生産した車体を、トヨタへ供給するOEM(相手先ブランドによる生産)という関係性になります。
このため、車の骨格となるプラットフォームやエンジン、トランスミッションといった主要なメカニズムは完全に共通化されています。言ってしまえば、エンブレムや一部のデザインが異なるだけで、中身はほぼ同じ車と捉えて問題ありません。
共通のプラットフォーム「DNGA」
ロッキーとライズは、ダイハツの新世代のクルマづくり「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」に基づいて開発された「DNGA-Aプラットフォーム」を採用しています。これにより、高い基本性能と優れた安全性能を両立させています。
もちろん、細かな部分で各社の特色が出ています。例えば、フロントグリルのデザインや選べるボディカラー、グレード展開や標準装備の内容などで差別化が図られており、どちらを選ぶかは、この「細かな違い」をどう評価するかで決まります。
ロッキーとライズの値段を比較
ロッキーとライズの値段を比較すると、エントリーモデルではロッキーの方がわずかに安価な設定となっています。しかし、グレードや装備内容を揃えていくと、価格差はほとんどなくなります。
ここで、両車の価格帯を見てみましょう。
車種 | グレード | 駆動方式 | 価格(税込) |
---|---|---|---|
ダイハツ ロッキー | L(エントリー) | 2WD | 1,677,000円~ |
Premium G HEV | 2WD | 2,357,000円 | |
トヨタ ライズ | X(エントリー) | 2WD | 1,717,000円~ |
Z(ハイブリッド) | 2WD | 2,338,000円 |
※2025年時点の公式サイト情報を基にした参考価格です。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
このように、最も安いグレードで比較するとロッキーに軍配が上がります。ただ、これはあくまで車両本体価格の話です。実際には、必要なオプションや希望する装備によって支払総額は変動するため、単純な価格だけでなく、装備内容と価格のバランスを見極めることが重要です。
ロッキーとライズの値引きに差はある?

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車両本体価格からの値引き額は、一般的にダイハツ・ロッキーの方がやや大きい傾向にあります。一方で、トヨタ・ライズは人気車種であることから、値引き額は少し渋めになることが多いようです。
ただし、値引きは販売店の方針や時期、交渉次第で大きく変わるため、一概には言えません。特に、決算期(3月や9月)やボーナス商戦期は、通常よりも大きな値引きが期待できる可能性があります。
また、下取り車の価格も支払総額に大きく影響します。ディーラーでの下取りだけでなく、中古車買取専門店の査定も受けてみることをおすすめします。
ライズとロッキーの燃費に違いはあるのか
結論から言うと、ライズとロッキーの燃費性能に実質的な差はありません。前述の通り、両車は同じエンジンとパワートレインを搭載しているため、カタログスペック(WLTCモード)上の数値は全く同じです。
パワートレイン | 車種 | 駆動方式 | 燃費(WLTCモード) |
---|---|---|---|
1.2L ガソリン | ロッキー / ライズ | 2WD | 20.7km/L |
ロッキー / ライズ | 4WD | 17.4km/L | |
1.2L e-SMART HYBRID | ロッキー / ライズ | 2WD | 28.0km/L |
特に、ハイブリッドモデルに搭載されている「e-SMART HYBRID」は、エンジンを発電専用とし、100%モーターで走行するシリーズハイブリッド方式です。これにより、クラストップレベルの低燃費と、モーター駆動ならではの静かでスムーズな走りを実現しています。
実燃費は運転スタイルや走行環境によって多少の変動はありますが、どちらの車を選んでも燃費性能で後悔することはないでしょう。
ライズとロッキーの内装の違いを解説

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ライズとロッキーは、内装デザインや質感でそれぞれの個性を出しています。どちらが良いかは好みが分かれるポイントです。
ダイハツ ロッキーの内装
ロッキーの内装は、機能性と共に上質さを感じさせるデザインが特徴です。特に上位グレードでは、シートやインパネ周りにソフトパッドを使用したり、シルバー加飾を効果的に配置したりと、質感の高さが追求されています。
シートヒーターや全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)といった快適・先進装備が、ライズよりも幅広いグレードで標準装備されている傾向があり、「装備の充実度」を重視するならロッキーが魅力的に映るかもしれません。
トヨタ ライズの内装
一方、ライズの内装はシャープでスポーティな印象を与えるデザインです。直線基調のインパネや、差し色として使われる赤のアクセントカラーが、若々しさを演出しています。
ロッキーに比べると装備はややシンプルな傾向ですが、トヨタブランドらしい堅実で使いやすいレイアウトが魅力です。必要な装備はオプションで追加していくスタイルを好む方や、スッキリとした実用的な内装を求める方に向いているといえます。
ロッキーとライズの中古車市場での人気
中古車市場においては、トヨタ・ライズの方が一般的に高い人気を維持しており、リセールバリュー(再販価値)も高い傾向にあります。これは、トヨタというブランド力の強さが大きく影響しています。
リセールバリューを重視するならライズ
将来的に車を売却する可能性がある場合、ライズの方が有利な条件で手放せる可能性が高いです。特に、人気グレードの「Z」や人気のボディカラーは、高値での買取が期待できます。
もちろん、ロッキーのリセールが低いわけではありません。国産SUV全体で見れば十分に高い水準を保っています。ただ、純粋にリセールだけを比較すると、ライズに軍配が上がるのが現状です。
逆に言えば、中古車を「購入」する際には、同じ年式や走行距離であればロッキーの方がライズよりも少し安く手に入る可能性があります。長く乗り潰すことを前提に、少しでも安く状態の良い中古車を探したい場合には、ロッキーも魅力的な選択肢となるでしょう。
購入前に要確認!結局ロッキーとライズはどっちがおすすめ?

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- ライズやロッキーはダサいという評価は本当?
- ライズ・ロッキー・レックスの兄弟車の関係
- ライズとロッキーの販売停止の経緯と現在
- 結論!ロッキーとライズはどっちがおすすめ?
ライズやロッキーはダサいという評価は本当?

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「ライズやロッキーはダサい」という意見がインターネット上で見られることがありますが、これは個人の主観によるものが大きいと言えます。デザインの好みは人それぞれであり、むしろ両車は多くのユーザーから支持されている人気車種です。
デザインの評価が分かれるポイント
- ロッキー:力強く、SUVらしいタフな印象を与える六角形の大型グリルが特徴です。このデザインを「ゴツゴツしていて好き」と感じる人もいれば、「少し威圧的に感じる」という人もいます。
- ライズ:シャープで都会的な印象の水平基調のグリルが特徴です。このデザインは「洗練されていて良い」と評価される一方で、「個性が少し弱い」と感じる人もいるかもしれません。
どちらの車も豊富なカラーバリエーションを用意しており、選ぶ色によっても印象は大きく変わります。ぜひディーラーで実車を確認し、ご自身の感性に合う一台を見つけてください。
ライズ・ロッキー・レックスの兄弟車の関係
ライズとロッキーには、実はもう一台の兄弟車が存在します。それが、スバルから販売されている「レックス」です。
レックスも、ロッキーやライズと同じくダイハツが生産し、スバルへOEM供給しているモデルです。つまり、「ダイハツ ロッキー」「トヨタ ライズ」「スバル レックス」は三兄弟ということになります。
レックスの特徴
レックスはロッキーをベースとしており、エンブレム以外はロッキーとほぼ同じデザインです。ただし、パワートレインは1.2Lのガソリンエンジンのみで、ハイブリッドやターボ、4WDの設定がないなど、ラインナップはシンプルになっています。また、スバルの安全思想に基づいた装備が特徴です。
このように、基本設計を共通化しながら、各ブランドの販売戦略に合わせて仕様やデザインを少しずつ変えて展開するのは、自動車業界ではよく見られる手法です。
ライズとロッキーの販売停止の経緯と現在

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過去に、ロッキーとライズのハイブリッド車が、認証申請の不正問題により一時的に出荷・販売停止となった時期がありました。この件で不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。
不正問題の経緯と現在の対応
この問題は、側面衝突試験に関する認証手続きに不備があったことに起因します。その後、メーカーによる再確認試験で安全性能が基準を満たしていることが確認され、国土交通省の立ち会い試験でも性能に問題がないことが認められました。
これを受けて、現在は生産・出荷・販売が正常に再開されています。これから新車で購入する車両については、安全性能に関する心配はないと考えてよいでしょう。
詳細については、各メーカーの公式サイトで情報をご確認ください。
(参照:ダイハツ工業株式会社 公式サイト)
(参照:トヨタ自動車株式会社 公式サイト)
中古車を検討する際にも、この問題が直接的な不具合に繋がるわけではありませんが、気になる場合は販売店に確認することをおすすめします。
総括!ロッキーとライズはどっちがおすすめ?
これまで比較してきた情報を基に、ロッキーとライズ、それぞれどのような人におすすめなのか、最終的な結論をまとめます。以下のリストを参考に、ご自身の価値観や使い方に合う一台を選んでみてください。
- ロッキーとライズはダイハツが生産する兄弟車
- 走行性能や燃費、基本的なサイズは全く同じ
- デザインはロッキーが力強く、ライズがシャープな印象
- エントリー価格はロッキーの方がわずかに安い
- 装備の充実度や内装の質感はロッキーがやや優勢
- リセールバリューはトヨタブランドのライズが高い傾向
- 値引きはロッキーの方が期待できる可能性がある
- 内装はロッキーが上質、ライズがスポーティな雰囲気
- 「ダサい」という評価は個人の主観であり人気は高い
- 中古車はライズの方が人気だが、ロッキーは割安な場合も
- スバルのレックスを含めた三兄弟という関係性
- 過去の販売停止問題は解決し現在は正常に販売中
- 長く乗るなら装備充実のロッキーという選択肢
- 数年後の売却を考えるならリセールが高いライズが有利
- 最終的な判断は実車を見て、試乗して決めるのが最も重要
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