新型カムリの日本発売は？価格や内装、中古情報まで解説

新型カムリが登場し、特に新型カムリのアメリカ市場での評価が高いことから、日本国内でも注目が集まっています。

しかし、新型カムリの日本での正式な発売予定は現時点ではなく、カムリ新型2024年の日本発売も見送られました。

そのため、カムリ新型2025年の日本発売を心待ちにしている方も多いでしょう。この記事では、気になる新型カムリの価格や内装、そして一部で懸念される新型カムリは大きすぎるのではないかというサイズ感について詳しく解説します。

さらに、正規販売がない中での入手方法として、新型カムリの逆輸入やカムリの中古車市場の動向にも触れていきます。

フルモデルチェンジした新型カムリの概要

主戦場となる新型カムリのアメリカでの評価

結論として、新型カムリは主戦場である北米市場（アメリカ）で非常に高い評価を得ています。

その理由は、デザイン、パフォーマンス、安全性の三つの要素が大幅に進化した点にあります。まずデザイン面では、最新のトヨタ車に共通する「ハンマーヘッド」スタイルのフロントマスクが採用されました。これは、シャープで先進的な印象を与えると同時に、スポーティな力強さも感じさせるもので、現地の消費者から好意的に受け入れられています。

パフォーマンス面では、従来のガソリン車が廃止され、全モデルが新開発の第5世代ハイブリッドシステムを搭載したことが大きな特徴です。2.5Lエンジンとモーターを組み合わせることで、環境性能と走行性能を高い次元で両立させています。特に、全グレードでAWD（四輪駆動）が選択可能になった点は、降雪地域のあるアメリカでは大きな魅力であり、走行安定性の向上に貢献しているのです。

さらに、先進の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense 3.0」が全車に標準装備され、安全性能が大きく強化された点も評価されています。これらの総合的な進化が、長年にわたりベストセラーセダンとして君臨してきたカムリの地位を、より盤石なものにしていると言えるでしょう。

上質さが際立つ新型カムリの内装を解説

新型カムリの内装は、「高級感」と「機能美」を両立させた上質な空間に仕上がっています。

運転席に座ると、まず目に飛び込んでくるのが大型のディスプレイです。グレードに応じて7インチまたは12.3インチのフルデジタルメータークラスターと、8インチまたは12.3インチのマルチメディアタッチスクリーンが装備されます。これにより、視認性が向上し、先進的なコクピットを演出しています。Apple CarPlayやAndroid Autoにもワイヤレスで対応しており、スマートフォンの機能をスムーズに利用できる点も現代のニーズに応えています。

内装の素材や色使いはグレードごとに明確な個性があります。

• WSグレード（北米でのSE/XSE）：スポーティなグレードで、本革シートを基調にカーボン調のアクセントが施され、アクティブな印象を与えます。
• Gグレード（北米でのLE/XLE）：上級グレードでは、ウッド調のパネルや手触りの良いファブリック、あるいは本革シートが選択でき、落ち着いた高級感を演出しています。

また、TNGAプラットフォームの採用により、室内空間の広さも確保されています。特に後席は、大人が3人乗ってもゆったりと座れるスペースが特徴です。静粛性も高く、高性能な吸音材や高遮音ガラスが外部の騒音を効果的に遮断し、快適なドライブを約束します。

海外で発表された新型カムリの価格は？

新型カムリの価格は、現時点で展開されている北米市場でのメーカー希望小売価格（MSRP）が参考になります。

2024年春に発売された北米モデルの価格帯は、日本円に換算するとおよそ450万円から600万円程度が中心となっています。ただし、これはあくまで車両本体価格であり、輸送費やオプション、税金などは含まれていません。

以下に、北米での主なグレードと価格の目安をまとめました。

アジア市場（タイなど）では、装備が充実した上位グレードが中心に導入されており、約650万円からの価格帯で販売されている例もあります。もし将来的に日本で販売されることがあれば、これらの価格帯がひとつの基準になるかもしれません。

新型カムリは大きすぎるとの声も？サイズ感

新型カムリの購入を検討する上で、「ボディサイズが日本の道路事情に合うか」という点は重要なポイントです。

結論から言うと、新型カムリは日本の道路ではやや大きめなサイズ感と言えます。具体的なボディサイズは以下の通りです。

• 全長：約4,920mm
• 全幅：約1,840mm
• 全高：約1,445mm

このサイズは、アルファード（現行モデルの全幅1,850mm）とほぼ同じ全幅です。日本の一般的な機械式駐車場の多くは全幅1,850mmまでという制限があるため、駐車場の環境によっては注意が必要になります。また、都心部の狭い路地やコインパーキングでの取り回しには、ある程度の慣れが求められるでしょう。

一方で、この堂々としたボディサイズは、広い室内空間と走行安定性に大きく貢献しています。高速道路などでの長距離移動では、その大きさがもたらす安定感と快適性は大きなメリットとなるでしょう。大きすぎると感じるかどうかは、主に利用する道路環境や駐車スペースに左右されるため、ご自身の利用シーンを想定して判断することが大切です。

新型カムリの日本発売に関する最新情報

現状、新型カムリの日本発売は未定

多くの方が気にされている点ですが、結論として、2025年8月現在、新型カムリの日本における具体的な販売計画や発売時期についての公式発表はありません。

その背景には、日本市場の動向が大きく関係しています。近年、日本ではSUVやミニバン、コンパクトカーの人気が高まる一方で、カムリが属するミドル・ラージサイズのセダン市場は縮小傾向にあります。実際に、トヨタは2023年12月末をもって日本国内向けのカムリの生産を終了しており、現行モデル（10代目）の販売も在庫限りとなっています。

トヨタの現在の戦略は、電動化を推進しつつ、各市場のニーズに合わせた車種を提供する「マルチパスウェイ戦略」です。日本市場においては、SUVやコンパクトカー、そして高級ブランドであるレクサスでのセダンラインナップを強化する方針と見られます。このため、新型カムリの国内導入は、現時点では慎重に判断されている状況と言えるでしょう。

カムリ新型2024年の日本発売はあったのか

前述の通り、カムリは2023年末で国内生産を終了しています。そのため、2024年に新型カムリが日本で発売されることはありませんでした。

新型カムリは2023年11月にアメリカで世界初公開され、2024年の春から北米市場を中心に販売が開始されています。しかし、日本市場への導入に関するアナウンスはなく、国内のトヨタディーラーでは現行モデルの在庫販売が終了した時点で、カムリのラインナップは一度途切れた形となっています。

したがって、2024年中に日本で新型カムリを購入することは、正規ルートでは不可能だったというのが現状です。

カムリ新型2025年の日本発売の可能性

2025年に関しても、新型カムリが日本で正式に発売される可能性は低いと考えられています。

その理由は、やはり日本国内のセダン市場の縮小傾向と、トヨタの車種戦略にあります。トヨタは、日本市場においてクラウンシリーズのようにセダンの概念をクロスオーバーさせるなど、新しい価値観のモデルを投入しています。カムリのような伝統的なFFレイアウトの大型セダンを再導入するには、一定の販売台数が見込めなければ難しいのが実情です。

もちろん、市場の動向が変化したり、ユーザーからの要望が非常に高まったりすれば、将来的に限定導入などの形で復活する可能性がゼロとは言い切れません。しかし、少なくとも直近の計画として2025年中に発売されるという公式情報はなく、可能性としては低いと見ておくのが現実的でしょう。

新型カムリを逆輸入で手に入れる方法とは

日本での正規販売がない現在、新型カムリを手に入れるための現実的な方法が「逆輸入（並行輸入）」です。

これは、海外で販売されている車両を、専門の輸入業などを通じて日本に輸入し、登録して乗る方法です。最新モデルのカムリにどうしても乗りたいという方にとっては、唯一の選択肢と言えます。ただし、逆輸入にはメリットとデメリットの両方があります。

逆輸入を検討する場合は、信頼できる輸入業者を慎重に選ぶことが非常に重要です。実績が豊富で、購入後のメンテナンスまでサポートしてくれる業者を見つけることが、安心してカーライフを送るための鍵となります。

新車がなければカムリの中古も有力な選択肢

「新型にはこだわらないが、上質なセダンが欲しい」という方にとっては、歴代カムリの中古車が非常に有力な選択肢となります。

特に、2023年まで国内で販売されていた10代目カムリ（XV70型）は、中古車市場に豊富に流通しており、コンディションの良い車両を見つけやすい状況です。10代目カムリは、TNGAプラットフォームによる優れた走行性能と、完成度の高いハイブリッドシステムを搭載しており、今でも十分に魅力的です。

中古カムリの価格帯

中古車の価格は年式、走行距離、グレード、車両の状態で大きく変動しますが、一般的な目安は以下の通りです。

• 10代目（2017年～2023年）：約200万円～400万円台が中心。特に後期モデルの装備が充実したグレードは人気があります。
• 9代目以前：100万円以下から探すことも可能ですが、年式や走行距離を考慮したメンテナンス計画が必要です。

Goo-netやカーセンサーといった大手中古車情報サイトを活用すれば、全国の在庫から希望の条件に合った一台を探すことができます。新型の動向を見守りつつ、まずは状態の良い中古車を探してみるのも賢い選択と言えるでしょう。

まとめ：日本で待たれる新型カムリの今後

この記事では、新型カムリの魅力から日本での発売に関する現状までを解説しました。最後に、記事の要点をリスト形式でまとめます。

• 新型カムリは全車第5世代ハイブリッドを搭載
• 外観は先進的なハンマーヘッドデザインを採用
• 主戦場の北米市場ではデザインや性能が高く評価されている
• 内装は大型ディスプレイを備え上質さと機能性を両立
• ボディサイズは全長約4.9m、全幅約1.84mと大柄
• 日本の機械式駐車場では全幅に注意が必要
• 2023年12月で日本国内向けの生産は終了した
• 現時点で日本での新型発売予定は公式にない
• 2024年および2025年の正規発売の可能性は低い
• 最新モデルに乗るには逆輸入という方法がある
• 逆輸入は高額な費用や左ハンドルなどの注意点も多い
• 信頼できる輸入業者の選定が重要になる
• 新型にこだわらなければ10代目の中古車が有力な選択肢
• 中古車は200万円台から良質な車両を探すことが可能
• 今後の市場動向やトヨタの戦略次第では再導入の可能性もゼロではない

（参照：トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト）

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