「2027年に新型NSXが登場する」──こうした噂をSNSや海外メディアで見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。完全EV化、1000馬力級の出力、Honda 0シリーズの技術採用……。期待が高まる一方で、「本当にそんな話があるの?」と疑問に感じている方もいるはずです。
結論から言うと、2025年12月時点でホンダは“NSXという名前の新型モデル”を公式発表していません。
しかし、ホンダは次世代スポーツEVを開発していると明言しており、ティザー画像や幹部の発言から「NSX後継モデル」の存在を示唆する情報が多数あります。
この記事では、
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公式に判明している“事実”
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2027年モデルの噂の根拠
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新型NSXとされる予想スペック
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歴代モデルとのつながり
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価格予想
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中古市場の最新相場
これらを 事実(FACT)と予測(PREDICTION)を明確に分けて解説 します。
新型NSXに興味を持つすべての読者に向けて、最新情報を整理してお届けします。
ホンダが公式に発表している内容(FACT)だけを整理

■FACT①:ホンダは「Honda 0シリーズ」を正式発表した

2024年1月、ホンダは次世代EVシリーズ 「Honda 0シリーズ」 を世界初公開しました。
特徴は以下の通りです。
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薄型EV専用プラットフォーム
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超低重心レイアウト
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「Thin, Light, Wise」という新デザイン思想
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次世代バッテリーに対応
そしてホンダは、このプラットフォームが “スポーツモデルにも応用できる” と明言しています。
→ これは次期NSXと考えられるスポーツEVのベースになる可能性が高い。
■FACT②:ホンダ幹部が“象徴的スポーツEV”の開発を示唆している
2024〜2025年にかけて、ホンダ幹部は各メディアの取材で以下のように発言。
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「ホンダの魂を象徴するスポーツEVを作る」
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「新しいフラッグシップEVスポーツを準備している」
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「NSXのような存在を電動化の時代に継承する必要がある」
※NSXという名前は出していませんが、指しているのは明らかに“後継モデル”。
■FACT③:スポーツEVコンセプトのティザー画像が公開された
ホンダは2024年のCES発表で、2シータークーペ型スポーツEVと見られるシルエットをティザー公開。
特徴は、
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非常に低い車高
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ロングノーズのスーパースポーツ風フォルム
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Honda 0シリーズらしい薄型パッケージ
→ 海外メディアは「これが新型NSXの可能性」と報道。
■FACT④:電動AWD制御(EV SH-AWD)の開発を公表

ホンダはF1由来のエネルギーマネジメント技術を応用し、
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車輪ごとにモーター出力を制御する電動AWD
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“SH-AWDの進化系”を開発中
と公式発表しています。
EVのNSXが誕生するなら必須の技術です。
▼FACT総括
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ホンダは次世代スポーツEVを開発中
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Honda 0シリーズがその基盤
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幹部が“象徴EVスポーツ”を示唆
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ティザーも公開
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ただし「NSXという名称」はまだ未発表
ここまでが「確定している事実」です。
新型NSXが2027年と噂される理由(PREDICTION根拠つき)
次に「2027年登場説」の根拠となっている噂の発生源を整理します。
■根拠①:海外スクープメディアの報道
EV系海外メディアやアメリカのモータージャーナルが、以下の主張を掲載。
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Hondaが2026〜2027年にスポーツEVを発売
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モデル名は“NSX EV”になる可能性
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出力は1000PS超の4モーターAWD
特にアメリカは2代目NSXの主力市場であり、NSX復活説が根強い。
■根拠②: Honda 0シリーズのロードマップ
Honda 0シリーズは
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2026年:SUV
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2027年:セダン
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その後:スポーツEV
という流れを公式資料で示唆。
このタイミングが噂と一致。
■根拠③:NSXという名前が完全に否定されていない
ホンダは“NSXは2代で終了”とは言っていない。
実際、
「NSXという車名を否定する理由はない」
という開発幹部の発言も過去に存在。
■根拠④:ティザーコンセプトのデザインが“NSXらしい”
現行NSXのデザインチーフも参画していると噂があり、
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ロングノーズ
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低い車高
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リアミッドに見えるバッテリーレイアウト
など、“NSX的”な要素が強い。
▼総合的な噂の真偽
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ホンダ公式:NSXと明言していない
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海外メディア:2027年説を強く推す
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技術的にはNSX EVが成立する段階にある
→ “2027年登場の可能性は十分あるが、正式決定ではない” が最も現実的。
新型NSX 予想スペック(PREDICTION)

ここからは「予想スペック」です。
▼新型NSX 予想スペック一覧
| 項目 | 予想値(レンジ) | 根拠 |
|---|---|---|
| パワートレイン | 4モーターAWD | 新型EV制御技術より |
| 最高出力 | 900〜1050PS | 海外メディア予測 |
| 0-100km/h | 2.0〜2.5秒 | SH-AWD進化系による想定 |
| 航続距離 | 600〜700km | 薄型EV+次世代バッテリー |
| プラットフォーム | Honda 0薄型EV | 公式発表より |
| 電池 | リチウムイオン or 全固体の可能性 | ホンダの次世代バッテリー開発 |
▼性能のポイント
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4モーターAWDなら1000PS級は十分可能
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薄型プラットフォームは“ミッドシップ的”重量配分が可能
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電動化で重心が極端に低くなる
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エンジンサウンドは失われるがレスポンスは過去最高
「史上最速のNSX」になり得る条件は揃っています。
歴代NSXの流れと“EV化する必然性”

歴代モデルから新型に続く必然性を簡潔にまとめます。
■初代NSX(1990-2005)
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世界初の“量産アルミモノコック”
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NA VTEC V6
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アイルトン・セナの開発参加
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「人が主役」の思想を世界に示した名車
■2代目NSX(2016-2022)
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3.5L V6ツインターボ × 三つのモーター
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SPORT HYBRID SH-AWD
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世界トップクラスのハイテクスポーツ
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最終モデルは350台限定の「タイプS」
■EV化する必然性
ホンダは2040年までにEV化を宣言。
その中心に“象徴的なスポーツEV”が必要。
つまり、NSXの精神を継ぐ電動スーパーカーが登場するのは、自然な流れと言える。
価格予想|新型NSXはいくらになる?
予想価格:2500万円〜3000万円
根拠は以下の通り。
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2代目NSXタイプS:2794万円
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EV化により原価上昇
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海外ハイパーEVは1億円超だが、日本勢は抑える傾向
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NSXというブランドを広く届けたいホンダの意図
→ この価格帯が最も現実的。
※あくまで予想であり、公式発表ではありません。
現行NSX(2代目)の中古市場|タイプSは驚異の価格に
最新の中古相場は以下の通り。
■タイプS(国内30台)
4000万〜6000万円超
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もはや希少車として投資対象
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走行距離が短い個体は高騰
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中古市場にほとんど出てこない
■通常モデル(2016〜2021)
1800万〜2500万円
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新車価格を維持
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今後も上昇傾向
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EV化が進む中“最後の内燃スーパーカー”という価値が上昇
■中古購入の注意点
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NSXパフォーマンスディーラーの整備履歴必須
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ハイブリッドシステムの点検は専門性が高い
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衝撃歴の有無を厳密確認
総括:2027年の新型NSXは“可能性は高いが未発表”が正しい理解
この記事の重要ポイントをまとめます。
【まとめ】
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ホンダは“次世代スポーツEV”を公式に開発中(FACT)
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その基盤がHonda 0シリーズ
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幹部の発言からNSX後継モデルを示唆
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海外スクープが“2027年説”を報道
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ただし、NSXという名前は未発表
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1000PS級のEVスペックは技術的に可能
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予想価格は2500〜3000万円
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歴代NSXは常に最先端技術の象徴
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タイプS中古は超プレミア価格
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新型NSXの続報は2026〜2027年に期待
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