ミニアルファードの正体は？価格や日本発売の噂を徹底解説

「ミニアルファード」という気になるキーワードで検索されたあなたは、その正体について様々な疑問をお持ちではないでしょうか。SNSやネットニュースで話題のこの車の内装、気になる価格、そして日本発売の可能性や2025年の最新動向まで、知りたい情報がたくさんあることでしょう。また、ミニアルファードは中国製という情報から、中古車の状況や、そもそもアルファードミニが一体何人乗りで、排気量はどうなっているのかという基本的なスペックに関する疑問もあるかもしれません。この記事では、それら全ての疑問に答えるため、ミニアルファードに関する情報を網羅的に掘り下げ、詳しく解説していきます。

ミニアルファードの正体と詳しいスペックがわかる
本家アルファードとの具体的な違いがわかる
国別の価格や日本での発売可能性がわかる
購入を検討する上でのメリットや注意点がわかる

話題のミニアルファードの正体を解説
ミニアルファードの購入情報を徹底調査

話題のミニアルファードの正体を解説

イメージ画像です。

ミニアルファードは中国メーカー製EV
本家アルファードとのスペック比較
アルファードミニは何人乗りか解説
ミニアルファードの排気量はゼロ？
気になるミニアルファードの内装を解説
批判を受けデザインをマイナーチェンジ

ミニアルファードは中国メーカー製EV

結論から言うと、「ミニアルファード」とは、日本のトヨタが製造・販売している正規の自動車ではありません。

この車の正体は、中国の自動車メーカー「未奥汽車（BOMA）」が開発したバッテリー電気自動車（BEV）です。未奥汽車は、鴻日汽車という企業が立ち上げた新エネルギー車ブランドであり、実際の製造はピックアップトラックなどを手掛ける中興汽車（ZX Auto）がOEMとして担当しています。

フロントフェイスが日本の高級ミニバンであるトヨタ「アルファード」の先代モデルに酷似していることから、SNSなどを中心に「ミニアルファード」という愛称で話題になりました。しかし、そのボディサイズは日本の軽自動車に近く、全く異なるカテゴリの車と言えます。

ポイントまとめ

ミニアルファードとは、中国の「未奥汽車（BOMA）」が開発したコンパクトEVであり、トヨタ自動車とは直接の関係はありません。アルファードに似た外観から付けられた愛称です。

ミニアルファードの画像はこちらから

本家アルファードとのスペック比較

「ミニアルファード」が本家のトヨタ・アルファードとどれほど違うのか、具体的なスペックを比較してみましょう。両者が全く異なるコンセプトの乗り物であることが一目でわかります。

見た目の印象だけで判断すると、その違いに驚くかもしれません。特にサイズ感とパワーは、まさに大人と子供ほどの差がありますね。

項目	ミニアルファード (BOMA EV)	トヨタ・アルファード (日本仕様)
車格	軽自動車に近いコンパクトEV	Lサイズ高級ミニバン
サイズ (全長×全幅×全高)	約3,517mm × 1,495mm × 1,660mm	4,995mm × 1,850mm × 1,935mm
乗車定員	4人乗り	7人または8人乗り
動力源	電気モーター (BEV)	ガソリン / ハイブリッド / PHEV
最高出力	約40馬力 (30kW)	約182馬力以上
航続距離/燃費	約130km～200km	WLTCモード約10.3km/L～
価格帯 (現地価格の円換算)	約90万円～	約540万円～

このように、サイズ、乗車定員、動力性能、そして価格に至るまで、全ての面で大きな違いがあります。ミニアルファードは、あくまで「アルファード風のデザインを持つ、街乗り用のコンパクトEV」と理解するのが正確です。

アルファードミニは何人乗りか解説

ミニアルファードの乗車定員は、基本的に4人乗りです。

日本の軽自動車と同じように、前席に2名、後席に2名が乗車する設計になっています。一部のグレードでは後席が3人掛けの5人乗り仕様も存在するという情報もありますが、標準的なモデルは4人乗りと考えてよいでしょう。

本家アルファードが7人乗りや8人乗りで、広大な室内空間と豪華なシートが特徴であるのとは対照的です。ミニアルファードは、そのコンパクトなボディサイズから、主に都市部での短距離移動や、少人数での利用を想定して設計されています。

後部座席のスペースは？

前席のスライド構造などにより、大人2人が後席に乗っても、ある程度のレッグスペースは確保できるよう工夫されています。ただし、長距離の移動では手狭に感じる可能性が高いです。

ミニアルファードの排気量はゼロ？

はい、その通りです。ミニアルファードはガソリンエンジンを搭載しない100%電気自動車（EV）のため、排気量という概念自体が存在しません。

そのため、自動車税の区分などで使われる「cc（シーシー）」で表すことはなく、性能はモーターの出力やバッテリーの容量で示されます。

主なパワートレイン仕様

モーター出力：最大約30kW～38kW（約40馬力）
バッテリー容量：11.9kWh または 18.5kWh
航続距離（CLTC基準）：約130km または約200km
駆動方式：前輪駆動（FF）

このスペックは、日本の軽EVである日産「サクラ」などと比較すると、やや控えめな性能です。最高速度も約100km/hとされており、高速道路を頻繁に利用するような使い方よりも、日常の買い物や通勤といった「街乗り」に特化した性能と言えます。

気になるミニアルファードの内装を解説

ミニアルファードの内装は、そのユニークな外観とは裏腹に、現代のEVとして実用的にまとめられています。

上位グレードでは、7インチのデジタルメーターと9インチの中央タッチスクリーンを組み合わせたデュアルスクリーンが採用されており、先進的な印象を与えます。シフト操作はダイヤルを回すロータリー式が採用され、省スペースにも貢献しています。

また、車内には合計16箇所もの収納スペースが設けられており、コンパクトながらも使い勝手を高める工夫が見られます。水平基調のダッシュボードデザインは、視覚的に室内を広く見せる効果も狙っています。

安全装備には注意が必要

ABS（アンチロック・ブレーキ・システム）やEBD（電子制動力配分装置）、タイヤ空気圧モニターなどは装備されていますが、エアバッグやESC（横滑り防止装置）などが標準装備されていない可能性がある点には注意が必要です。安全基準が日本とは異なるため、この点は大きなデメリットと言えるでしょう。

批判を受けデザインをマイナーチェンジ

あまりにもトヨタ・アルファードに似ているデザインは、中国国内のユーザーからも「コピーすぎる」といった批判を呼びました。

その結果、メーカーの未奥汽車は2024年3月にマイナーチェンジを実施し、フロントフェイスのデザインを大幅に変更しました。新しいデザインでは、アルファードを彷彿とさせた巨大なメッキグリルが廃止され、EVらしいグリルレスに近いすっきりとしたデザインに刷新されています。

同時に、ポップでカラフルなボディカラーが追加されるなど、コピー製品というイメージの払拭と、オリジナリティの強化を図る方向へと舵を切っています。今後、市場で見かけるミニアルファードは、この新しいデザインが主流になっていくと考えられます。

ミニアルファードの購入情報を徹底調査

画像はイメージです。

価格を国別に紹介
日本発売の可能性
中古車は存在する？
2025年最新情報
総括：ミニアルファードは全くの別物

価格を国別に紹介

ミニアルファードの価格は、販売される国によって大きく異なります。これは、関税や輸送コスト、各国の補助金制度などが影響するためです。

特に製造国である中国での価格は非常に安価で、驚くほどの低価格が実現されていますね。

国・地域	現地価格	おおよその日本円換算
中国	39,900 ～ 51,900元	約90万円～ 120万円
インドネシア	約1億9,900万ルピア	約180万円～
タイ	約50万バーツ	約200万円～

※為為替レートは常に変動するため、上記はあくまで目安です。

製造国である中国では、日本円にして約90万円からという非常に戦略的な価格設定がされています。一方で、インドネシアやタイといった輸出先では、価格が2倍近くまで上昇していることがわかります。もし仮に日本へ輸入される場合も、同程度の価格帯になる可能性が考えられます。

日本発売の可能性

結論として、現時点（2025年8月）でミニアルファードが日本で正規販売されるという公式な発表は一切ありません。

日本のディーラーで新車として購入することは、まず不可能と考えてよいでしょう。その理由としては、主に以下の2点が挙げられます。

日本の保安基準への適合

海外の自動車を日本で販売するには、衝突安全性や排出ガス（EVの場合は別の基準）など、日本の厳格な保安基準をクリアし、「型式指定」を受ける必要があります。前述の通り、ミニアルファードは安全装備が簡素である可能性が高く、この基準を満たすのは非常に困難です。

ブランドイメージの問題

トヨタ自動車にとって、アルファードは国内外で高い人気を誇る基幹車種の一つです。そのデザインを模倣した車をトヨタのお膝元である日本市場で販売することは、ブランド戦略上も考えにくいと言えます。

並行輸入はできる？

個人で並行輸入すること自体は不可能ではありませんが、日本のナンバープレートを取得するためには、保安基準に適合させるための大規模な改修が必要となります。その費用は車両本体価格を大きく上回る可能性が高く、現実的な選択肢とは言えないでしょう。

中古車は存在する？

日本国内で正規販売されていないため、日本の大手中古車情報サイトなどでミニアルファードの中古車が流通することは、まずありません。

また、この車は比較的新しいモデルであるため、製造国である中国においても、まだ中古車市場が確立されているとは言えない状況です。今後、年数が経過すれば現地で中古車が出てくる可能性はありますが、それを日本へ輸入するのは、前述の通り非常にハードルが高いです。

検索時の注意点

インターネットのオークションサイトなどで「BOMA」と検索すると、同名の自転車ブランドの製品が多数ヒットします。自動車と間違えないよう注意が必要です。

2025年最新情報

日本での発売予定はない一方で、ミニアルファードは東南アジア市場への展開を進めています。

2025年2月に開催された「インドネシア国際モーターショー」では、Honri Boma EV（ミニアルファードの現地名）が正式に発表・展示され、話題を集めました。販売元は将来的にインドネシア国内での現地生産も計画していると報じられており、東南アジア市場におけるコンパクトEVの需要を狙う動きが活発化しています。

このように、ミニアルファードは中国国内だけでなく、新たな市場へと活躍の場を広げようとしています。しかし、これらの動きが、直ちに日本市場への投入に繋がる可能性は現時点では低いと考えられます。