「新型マジェスタ」というキーワードが、近年注目を集めています。かつて日本の高級セダン市場で確固たる地位を築いたクラウンマジェスタ新型の登場を待ち望む声は少なくありません。この記事では、新型マジェスタの復活に関する最新情報から、多くの人が気になる2024年モデルの動向、そしてクラウンマジェスタ新型の価格や豪華な新型クラウンマジェスタの内装、さらには新型マジェスタの画像まで、あらゆる情報を網羅的に解説します。また、日本国内では新車での入手が困難なため、新型マジェスタを中古で探す際のポイントや、比較対象となるクラウンマジェスタの最終型についても詳しく掘り下げていきます。果たして、日本での販売予定や発売時期はいつか、その疑問に迫ります。
- 海外で復活した新型マジェスタの正体
- 詳細なスペックや価格、豪華な内装
- 日本国内での販売予定や今後の展望
- 過去モデルとの比較と中古車情報
新型マジェスタの正体は海外仕様のクロスオーバー
- 新型マジェスタ復活はサウジアラビア仕様
- 新型マジェスタ2024年モデルの概要
- クラウンマジェスタ新型はクロスオーバー
- 画像で見る新型マジェスタのエクステリア
- 新型クラウンマジェスタ内装の豪華な仕様
- クラウンマジェスタ新型の価格は約871万円
新型マジェスタ復活はサウジアラビア仕様
結論から言うと、「新型マジェスタ」は日本国内ではなく、サウジアラビア市場で復活しました。2018年に日本での歴史に幕を下ろした「マジェスタ」の名前が、2023年に中東の地で再び登場した形です。
ただし、これは独立した車種としての復活ではありません。正しくは、トヨタがグローバルに展開する「クラウン クロスオーバー」の最上級グレードの名称として「マジェスタ」が採用されたものになります。かつてのFR高級セダンとは異なり、現代のニーズに合わせたクロスオーバーSUVの最高峰として位置づけられているのが大きな特徴です。
ポイント
新型マジェスタは、車種名ではなくサウジアラビア向けのクラウンクロスオーバーにおける最上位グレード名として復活した、という点が最も重要なポイントです。
この背景には、高級車需要が高い中東市場の特性があります。「クラウン」というブランド力に加え、「マジェスタ」という伝統的で格式高い名称を与えることで、より強いプレミアム感を演出し、富裕層にアピールする戦略と言えるでしょう。
新型マジェスタ2024年モデルの概要
サウジアラビアで展開される新型マジェスタは、2023年に発表されたモデルが実質的な2024年モデルとして市場に投入されています。ベースとなっているのは、日本でもおなじみの16代目クラウンシリーズの「クラウン クロスオーバー」です。
最大の注目点は、そのパワートレインにあります。搭載されているのは、2.4L直列4気筒ターボエンジンと高出力モーターを組み合わせた「デュアルブーストハイブリッドシステム」です。システム最高出力は344馬力を発生し、力強い加速性能を実現しています。駆動方式は、後輪をモーターで駆動する電気式4WDシステム「E-Four Advanced」が採用されており、路面状況を問わない安定した走行が可能です。
このように、新型マジェスタは単なる豪華仕様グレードにとどまらず、走行性能においてもクラウンクロスオーバーの頂点に立つモデルとして設計されています。
まさに「威厳」や「荘厳」を意味する“Majesty”を語源に持つマジェスタの名にふさわしい、パワフルなスペックですね。
クラウンマジェスタ新型はクロスオーバー
前述の通り、新型マジェスタはかつての高級セダンではなく、クロスオーバースタイルで復活したことが最大のトピックです。
歴代マジェスタは、クラウンシリーズの最上級モデルとして、法人需要やショーファードリブン(運転手付きで後席に乗る)の用途も想定された、落ち着きのあるFRセダンでした。しかし、今回の新型は、世界的なSUV人気の高まりと、クラウンをグローバルブランドへ進化させるというトヨタの戦略を背景に、全く新しい形で生まれ変わりました。
なぜクロスオーバーなのか?
セダン市場が縮小傾向にある一方、SUV市場は世界的に拡大を続けています。クラウンという伝統的なブランドを未来へ繋ぐために、時代を象徴するクロスオーバーというボディ形式を採用するのは、ある意味で必然的な選択だったのかもしれません。
セダンからクロスオーバーへの転換は、伝統を重んじるファンにとっては驚きかもしれませんが、これにより新たな顧客層の獲得が期待されます。リフトアップされた車高と大径タイヤがもたらすアクティブな印象は、これまでのマジェスタにはなかった新しい魅力と言えるでしょう。
画像で見る新型マジェスタのエクステリア
新型マジェスタのエクステリアデザインは、基本的に日本のクラウンクロスオーバーと共通のシルエットを持っています。しかし、最上級グレードとして細部に違いが見られます。
最も目を引くのは、足元を飾る専用デザインの21インチ大径アルミホイールです。切削光輝とブラック塗装が施された複雑なデザインは、車両全体の高級感を一層高めています。また、ボディサイドやリアには「MAJESTA」のエンブレムが装着される可能性も考えられ、他のグレードとの差別化が図られています。
デザインの基調となっているのは、近年のトヨタ車に共通する「ハンマーヘッド」と呼ばれるシャープなフロントフェイスです。薄く横一文字に伸びるデイタイムランニングランプと、その下に配置されたヘッドランプユニットが先進的な表情を創出しています。サイドビューは、クーペのように滑らかなルーフラインが特徴で、クロスオーバーでありながらもエレガントな印象を与えます。
新型クラウンマジェスタ内装の豪華な仕様
新型クラウンマジェスタの内装は、まさに最上級グレードにふさわしい豪華な仕立てとなっています。運転席と助手席が明確に区切られながらも、全体としての一体感があるデザインが特徴です。
ドライバーの目の前には、先進的な12.3インチのフルデジタルメーターが配置され、その横には同じく12.3インチの大型タッチスクリーンディスプレイが備わります。これにより、視認性と操作性を両立した快適な運転環境が提供されます。
特に注目すべき装備は以下の通りです。
- ヘッドアップディスプレイ(HUD):運転に必要な情報をフロントガラスに投影し、視線移動を最小限に抑えます。
- JBLプレミアムサウンドシステム:11個のスピーカーで構成され、臨場感あふれる音響空間を演出します。
- 本革シート(前席ベンチレーション&ヒーター付):夏は涼しく、冬は暖かい快適な座り心地を提供。後席にもシートヒーターが装備されます。
- パノラミックサンルーフ:室内に開放感と明るさをもたらします。
これらの装備に加え、高品質なレザーや木目調パネルが随所に使用されており、触れるたびに満足感を得られる上質な空間が広がっています。
クラウンマジェスタ新型の価格は約871万円
サウジアラビア市場における新型マジェスタの価格は、229,195サウジアラビア・リヤルに設定されています。2025年8月時点の為替レートで日本円に換算すると、約871万円となります。
これは、日本のクラウンクロスオーバーの最上級グレード「CROSSOVER RS “Advanced”」(約670万円)と比較しても、約200万円高い価格設定です。この価格差は、前述した豪華装備や、輸出に関わるコストなどが反映されたものと考えられます。
注意点
この価格はあくまでサウジアラビアでの販売価格であり、仮に日本で発売される場合の価格とは異なります。また、為替レートの変動によって日本円換算額は変わる可能性があります。
参考として、下位グレードである「プレミアム」(2.5Lハイブリッド)の価格と比較した表を以下に示します。
グレード | パワートレイン | 現地価格(SAR) | 日本円換算額(目安) |
---|---|---|---|
MAJESTA | 2.4L ターボハイブリッド | 229,195 | 約871万円 |
PREMIUM | 2.5L ハイブリッド | 178,480 | 約678万円 |
この表からも、マジェスタが性能・装備の両面で、特別な位置づけのグレードであることが明確に分かります。
詳細な情報は、トヨタ サウジアラビア公式サイトでも確認できます。
日本における新型マジェスタの現状と展望
- 比較対象としてのクラウンマジェスタ最終型
- 新型マジェスタは中古市場で探せるのか?
- 日本での販売予定や発売時期はいつか?
- 新型マジェスタの総括
比較対象としてのクラウンマジェスタ最終型
新型マジェスタを語る上で、日本国内で販売された最後のモデル、第6世代(S210型、2013年~2018年)との比較は欠かせません。
最終型マジェスタは、日本の道路事情や顧客のニーズに最適化されたFR(後輪駆動)の高級セダンでした。最大の特徴は、クラウンロイヤル/アスリートよりもホイールベースを75mm延長し、後席の居住性を徹底的に追求した点です。これにより、ショーファーカーとしての快適性を高いレベルで実現していました。
パワートレインは、先代までのV8エンジンを廃止し、3.5L V6エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを採用。環境性能と静粛性を両立させています。当時の新車価格は、約610万円から700万円前後でした。
項目 | 新型マジェスタ(サウジ仕様) | 最終型マジェスタ(S210型) |
---|---|---|
ボディタイプ | クロスオーバー | セダン |
駆動方式 | AWD (E-Four Advanced) | FR / 4WD |
パワートレイン | 2.4L ターボハイブリッド | 3.5L V6ハイブリッド / 2.5L HV(4WD) |
システム最高出力 | 344馬力 | 343馬力 |
コンセプト | グローバルな高級クロスオーバー | 後席重視のショーファーカー |
新車価格(参考) | 約871万円 | 約610万~700万円 |
このように比較すると、両者は名前こそ同じ「マジェスタ」ですが、そのコンセプトやキャラクターは全く異なることが分かります。どちらが良いというわけではなく、時代の変化と共にマジェスタの在り方が進化した結果と言えるでしょう。
新型マジェスタは中古市場で探せるのか?
当然ながら、サウジアラビア仕様の「新型マジェスタ」を日本の中古車市場で探すことは、現時点ではほぼ不可能です。個人で輸入するなどの特別な手段を取らない限り、国内で目にすることはありません。
一方で、先ほど紹介した日本国内の最終型マジェスタ(S210型)であれば、中古車市場で入手が可能です。2025年8月時点での中古車価格の目安は、総額で約180万円から350万円程度が中心となっています。走行距離や年式、グレード、車両の状態によって価格は大きく変動します。
中古車選びの注意点
マジェスタは高級車であるため、部品代や修理費用が比較的高額になる傾向があります。購入する際は、価格の安さだけで選ばず、信頼できる販売店でメンテナンス履歴がしっかりしている車両を選ぶことが重要です。特にハイブリッドシステムのコンディションは念入りに確認しましょう。
新車では手の届かなかった高級セダンを、比較的手頃な価格で手に入れられるのが中古車の魅力です。往年のマジェスタが持つ上質な乗り心地や静粛性を体験したい方にとっては、魅力的な選択肢となるでしょう。
日本での販売予定や発売時期はいつか?
多くのファンが最も気になる「日本での新型マジェスタの販売予定」ですが、結論から申し上げますと、2025年8月現在、トヨタから公式な発表は一切ありません。
サウジアラビアでの復活は、あくまで特定の市場に向けたグレード名としての展開です。これをきっかけに、日本でも「マジェスタ」の名を冠したモデルが登場する可能性はゼロではありませんが、現時点では具体的な計画は存在しないと考えるのが妥当です。
実質的な後継モデルは?
現在の国内クラウンシリーズの中で、かつてのマジェスタの役割を担っているのは、2024年に発売された「クラウン セダン」の上級グレードと見ることができます。全長5mを超える堂々としたFRセダンであり、後席の快適性を重視した作りは、まさにマジェスタの系譜を受け継ぐモデルと言えるでしょう。
今後、日本市場で「マジェスタ」が復活するかどうかは、このクラウンセダンの販売動向や、ユーザーからの要望の大きさなどが影響するかもしれません。今は、公式なアナウンスを待つしかありません。
新型マジェスタの総括
この記事で解説してきた「新型マジェスタ」に関する情報を、最後に要点としてまとめます。
- 新型マジェスタは日本国内ではなくサウジアラビア市場で復活した
- 独立した車種ではなくクラウンクロスオーバーの最上級グレード名である
- パワートレインは344馬力を発生する2.4Lターボハイブリッドを搭載
- ボディタイプは往年のセダンではなく現代的なクロスオーバーSUV
- エクステリアは専用の21インチホイールなどで差別化されている
- 内装は12.3インチディスプレイや本革シートなど豪華な仕様
- ヘッドアップディスプレイやJBLサウンドシステムも標準装備
- 現地での販売価格は日本円で約871万円と高額
- 日本の最終型マジェスタ(S210型)は後席重視のFRセダンだった
- 最終型であれば日本の中古車市場で約180万円から購入可能
- 中古車選びはハイブリッドシステムの状態確認が重要
- 現時点で日本での新型マジェスタの販売予定は公式発表されていない
- 国内ではクラウンセダンが実質的な後継モデルと見なされている
- 今後の日本市場での復活は未定であり公式発表が待たれる状況
- マジェスタの名称は時代と共にその役割を変化させている
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