スバルのクロス トレック ストロング ハイブリッドについて、その総合的な評価が気になっていませんか。2024年12月に登場し、いつから購入できるのか、また現在の売れ行きはどの程度なのか、多くの方が情報を求めています。特に重要なポイントである燃費性能に関しては、「実際のところ燃費悪いのでは?」という疑問の声も聞かれますし、同時に価格が高いのではないかという懸念を持つ方もいるでしょう。この記事では、購入検討に欠かせない試乗のチェックポイントから、具体的な見積もり、気になる最新の納車時期、さらには中古市場の動向に至るまで、あなたの知りたい情報を網羅的に解説します。
- ストロングハイブリッドの燃費性能と競合車との比較
- グレード別の詳細な価格と見積もりシミュレーション
- 購入前に試乗で確認すべき必須チェックポイント
- 最新の納期情報と中古車市場の現状
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クロストレック ストロングハイブリッドの性能を徹底解説

SUBARU
- いつ発売された?
- 売れ行き
- リアルな燃費性能
- 燃費悪いのか検証
- 価格が高い?
- グレード別価格
いつ発売された?

車の広場:イメージ
結論から言うと、スバル クロストレックのストロングハイブリッド(S:HEV)モデルは、2024年12月に市場に投入されました。
これは、これまでのスバル車に搭載されてきた「e-BOXER」と呼ばれるマイルドハイブリッドシステムとは一線を画す、全く新しいパワートレインです。スバルが満を持して送り出した初の本格的なストロングハイブリッドシステムであり、多くのスバルファンやSUV検討者から高い関心を集めてのデビューとなりました。
開発の背景には、年々厳しくなる環境規制への対応はもちろんのこと、「走り」と「燃費」という、ともすれば相反する要素を高次元で両立させたいというスバルの強い意志があります。トヨタのハイブリッド技術(THS-II)の知見も取り入れつつ、スバル独自の水平対向エンジンとシンメトリカルAWDとの最適な組み合わせを追求した結果、この新世代ハイブリッドシステムが誕生したのです。
豆知識:マイルドハイブリッドとの違い
マイルドハイブリッド(e-BOXER)が、あくまでエンジンをモーターが補助する役割に留まるのに対し、ストロングハイブリッドはモーターのみでのEV走行が可能です。これにより、発進時や低速走行時の静粛性と燃費が大幅に向上しています。
売れ行き
クロストレック ストロングハイブリッドの売れ行きは、非常に好調なスタートを切ったとされています。
発売当初から多くのバックオーダーを抱え、納車待ちが発生するほどの人気を集めました。その主な理由として、以下の3点が挙げられます。
- 待望の燃費性能:従来のスバル車ユーザーが最も渇望していた「優れた燃費性能」を実現したこと。
- 走行性能の進化:モーターのアシストによる、力強く滑らかな加速フィールが評価されていること。
- 総合的なバランス:スバルならではの高い安全性能や悪路走破性を維持しつつ、経済性が向上したこと。
特に、これまで燃費を理由にスバル車を敬遠していた層や、他社のハイブリッドSUVを検討していた層からの新規流入が多いようです。「燃費で選べるスバル」という新しい選択肢が市場に受け入れられた結果と言えるでしょう。
ディーラー関係者の話によると、受注の多くがストロングハイブリッドモデルに集中する時期もあったようです。特に最上位グレードである「Premium S:HEV EX」が人気を集めています。
リアルな燃費性能

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クロストレック ストロングハイブリッドの燃費性能は、カタログ値(WLTCモード)で18.9km/Lを達成しています。これはスバルのAWDモデルとしては画期的な数値です。
しかし、多くの方が気になるのは実際の燃費、いわゆる「実燃費」でしょう。各種ユーザーレポートやメディアの試乗レビューを総合すると、実燃費はおおむね以下の範囲に収まることが多いようです。
実燃費の平均:約14.8km/L
(走行状況により14km/L前半から15km/Lを超える場合もあります)
この数値は、従来のガソリンモデル(実燃費 約10.7km/L)やマイルドハイブリッドモデル(実燃費 約12.9km/L)と比較して、明確に優位性があることを示しています。特に発進と停止を繰り返す市街地走行では、モーターの恩恵を大きく受けられ、燃費の向上が期待できます。
モデル | 実燃費(平均値) | カタログ値(WLTC) |
---|---|---|
ストロングハイブリッド | 約14.8km/L | 18.9km/L |
マイルドハイブリッド | 約12.9km/L | 15.8km/L |
ガソリン車 | 約10.7km/L | 15.8km/L |
カタログ値に対する達成率は約78%前後となり、これは一般的な数値の範囲内です。大容量63Lの燃料タンクと組み合わせることで、ワンタンクでの航続可能距離が1,000kmに迫るポテンシャルを秘めている点も、長距離を走るユーザーにとっては大きな魅力と言えます。
燃費悪いのか検証
「クロストレックのストロングハイブリッドは燃費が悪い」という声が一部で聞かれるのは事実です。この評価は、比較対象をどこに置くかによって大きく変わってきます。
前述の通り、スバルのラインナップの中ではトップクラスの燃費性能を誇ります。しかし、競合がひしめくコンパクトSUV市場全体で見ると、状況は少し異なります。
例えば、トヨタのヤリスクロスやカローラクロス、ホンダのヴェゼルといったライバル車のハイブリッドモデルは、実燃費で20km/Lを超える数値を記録することも珍しくありません。これらの車種と比較した場合、数値上ではクロストレックが見劣りしてしまうのは否めない事実です。
燃費性能で競合に劣る理由
クロストレックの燃費がライバルに一歩及ばない背景には、スバルならではのこだわりがあります。
- 常時AWD:全天候・全路面での安定性を最優先するシンメトリカルAWDを標準搭載していること。
- エンジン排気量:走行性能に余裕を持たせるため、2.5Lという比較的大排気量のエンジンを採用していること。
燃費性能だけを追求するのではなく、「走り・安定性・安全性」との高次元でのバランスを重視した結果と言えるでしょう。
結論として、「燃費だけを最優先するなら、より優れた選択肢が他にある。しかし、スバルらしい走行性能や安心感を求めるなら、十分に納得できる燃費性能に進化した」と考えるのが妥当です。
クロストレック ストロングハイブリッドは価格が高い?

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はい、クロストレック ストロングハイブリッドの車両本体価格は、他グレードと比較して高めに設定されています。
その理由は、単にハイブリッドシステムが搭載されているだけでなく、ストロングハイブリッドモデルがクロストレックシリーズにおける最上級グレードとして位置づけられているためです。
具体的には、ガソリンモデルやマイルドハイブリッドモデルではオプション設定となることが多い、以下の装備が標準で搭載されています。
- 先進安全装備:高度運転支援システム「アイサイトX」
- 快適装備:フルLEDヘッドランプ、各種内外装の加飾など
つまり、価格には高性能なハイブリッドシステムのコストだけでなく、これらの豪華装備の価格も含まれているのです。そのため、単純に下のグレードとの価格差を見ると「高い」と感じてしまうかもしれません。
価格を評価する際は、搭載されている装備の内容まで含めて比較検討することが重要です。同等の装備を他グレードで追加した場合の価格と比較すると、その差は大きく縮まります。
グレード別価格
クロストレック ストロングハイブリッドには、主に2つのグレードが設定されています。それぞれの新車価格(税込)と主な特徴は以下の通りです。
最新の価格や詳細な装備については、公式サイトをご確認ください。
グレード名 | 新車価格(税込) | 主な特徴 |
---|---|---|
Premium S:HEV | 3,833,500円~ | 基本的な装備が充実したベースグレード。アイサイトXは非搭載。 |
Premium S:HEV EX | 4,053,500円~ | 高度運転支援システム「アイサイトX」を標準装備した最上級グレード。 |
※上記はルーフレール非装着車の価格例です。ルーフレール装着車は価格が異なります。
大きな違いは「アイサイトX」の有無です。高速道路での渋滞時ハンズオフアシストや、より高度なレーンチェンジアシスト機能などを求める場合は、「EX」グレードが必須となります。
これに加えて、サンルーフや本革シート、ナビゲーションシステムなどのメーカーオプションを選択していくことで、最終的な支払総額が変動します。
クロストレック ストロングハイブリッドの購入検討ガイド

SUBARU
- 購入前に試乗
- 見積もり総額
- 現在の納車期間
- ク中古車という選択
- 総括:クロス トレック ストロング ハイブリッドの総合評価
購入前に試乗

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クロストレック ストロングハイブリッドの購入を少しでも考えているなら、何よりも先に試乗することを強くおすすめします。
カタログスペックやレビュー記事だけでは決して分からない、実際の走行フィールや静粛性、乗り心地を自身の五感で確かめることが、後悔しないクルマ選びの第一歩となるからです。
特に、以下のポイントは重点的にチェックすると良いでしょう。
試乗時の必須チェックポイント
走行性能
- EV走行からエンジン始動への切り替わりのスムーズさ
- モーターアシストによる力強い加速感(特に坂道や合流時)
- 回生ブレーキの効き具合とフィーリング
快適性・静粛性
- モーター走行時の静かさ
- エンジン始動時の音や振動の大きさ
- ロードノイズや風切り音の室内への侵入具合
運転支援システム
- アイサイトの制御の自然さ(可能であれば体験する)
- メーター内のエネルギーフロー表示の見やすさ
可能であれば、マイルドハイブリッド車(e-BOXER)にも試乗して乗り比べると、ストロングハイブリッドの進化をより明確に体感できるのでおすすめです。試乗の予約は、スバルの公式サイトやお近くのディーラーから簡単に行えます。
見積もり総額
クロストレック ストロングハイブリッドの最終的な乗り出し価格は、オプションや諸費用を含めておおむね420万円〜480万円が目安となります。
車両本体価格に加えて、主に以下の費用が加算されることで「支払総額」が決まります。
- メーカーオプション:サンルーフ、本革シートなど
- ディーラーオプション:ナビ、フロアマット、ドライブレコーダーなど
- 税金・保険料:自動車税、環境性能割、重量税、自賠責保険料など
- 諸費用:登録費用、納車費用など
例えば、最上位グレードの「Premium S:HEV EX」に人気のオプションをいくつか追加した場合、支払総額が470万円前後になるケースは珍しくありません。
値引き交渉のポイント
値引き額は時期やディーラーによって異なりますが、一般的に20万円〜30万円前後が目標ラインとされています。交渉を有利に進めるためには、以下の点を意識すると良いでしょう。
- 競合車種の見積もりを用意する:トヨタのカローラクロスなど、ライバル車の見積もりを提示して交渉材料にする。
- 決算期を狙う:ディーラーが販売台数を伸ばしたい3月や9月は、値引きが拡大しやすい傾向にあります。
- オプション値引きを狙う:車両本体からの値引きが渋い場合でも、ディーラーオプションからの値引きで総額を抑えられることがあります。
まずはスバルの公式サイトにあるセルフ見積もりシミュレーションで、希望の仕様でどのくらいの価格になるかを確認してみることをおすすめします。
現在の納車期間

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2025年7月現在の最新情報によると、クロストレック ストロングハイブリッドの納期は、注文から約3.5ヶ月〜4.5ヶ月が一般的な目安となっています。
一時期は半導体不足などの影響で納期が長期化していましたが、現在は生産状況が安定しつつあり、比較的予測しやすい期間に落ち着いています。ただし、これはあくまで目安であり、実際の納期は様々な要因で変動します。
納期が変動する主な要因
- 選択するグレードやボディカラー:人気が集中する仕様は、生産計画が立てやすく納期が早まることがあります。逆に特殊なオプションは時間がかかる場合があります。
- 販売店の受注状況:契約するディーラーが抱えるバックオーダーの数によっても納期は前後します。
- 生産・輸送の状況:工場の稼働状況や物流の都合で遅れが生じる可能性もゼロではありません。
注意点
正確な納期を知るためには、購入を検討しているスバルディーラーで直接確認することが最も確実です。商談の際に、最新の納期見込みを必ず尋ねるようにしましょう。場合によっては、ディーラーが見込みで発注している「在庫車」が割り当てられ、1〜2ヶ月程度で納車される幸運なケースもあります。
中古車という選択
結論として、クロストレック ストロングハイブリッドは比較的新しいモデルのため、2025年7月現在、中古車市場での流通台数はまだ非常に少ない状況です。
新車として登場してから時間が浅く、最初のオーナーが手放すケースが稀なため、市場に出てくるタマ数が限られています。そのため、希望のボディカラーや装備の個体を見つけるのは、まだ少し難しいかもしれません。
もし中古車で探すのであれば、以下の2つのポイントが狙い目です。
- 登録済未使用車:ディーラーが販売目標達成などの目的で自社登録しただけの、走行距離が極めて少ない車両です。新車に近いコンディションでありながら、新車よりも若干安く購入できる可能性があります。
- 試乗車・展示車上がり:ディーラーで試乗や展示に使われていた車両です。定期的にメンテナンスされており状態は良いですが、不特定多数の人が触れている点は考慮が必要です。
今後、発売から2〜3年が経過し、最初の車検を迎えるタイミング(2026年後半〜2027年頃)になれば、徐々に中古車の流通量も増えてくると予想されます。今すぐ欲しい場合は新車が現実的ですが、少しでも費用を抑えたい、あるいは待てるという方は、中古車市場の動向を注視していくのも一つの手です。
総括:クロストレック ストロングハイブリッドの総合評価
この記事では、スバル クロストレック ストロングハイブリッドに関する様々な情報を、多角的な視点から解説しました。最後に、本記事の重要なポイントをまとめます。
- 2024年12月に登場したスバル初の本格的なストロングハイブリッドSUV
- 従来のe-BOXERとは異なりモーターのみでのEV走行が可能
- 売れ行きは好調でスバルの新たな顧客層を獲得
- カタログ燃費はWLTCモードで18.9km/Lを達成
- 実燃費の平均は約14.8km/Lで従来モデルから大幅に向上
- 競合他社のハイブリッドSUVと比較すると燃費数値では見劣りする場合がある
- 燃費だけでなく走行性能やAWDの安定性とのバランスを重視した設計
- 価格が高い理由は上級グレード専用でアイサイトXなどの豪華装備が標準のため
- グレードは主に「Premium S:HEV」とアイサイトX搭載の「Premium S:HEV EX」
- 乗り出し価格の目安はオプション込みで420万円から480万円程度
- 購入検討の際はスペックだけでは分からない走行フィールを試乗で要確認
- 最新の納期目安は注文から約3.5ヶ月から4.5ヶ月
- 中古車市場での流通はまだ少なく登録済未使用車が狙い目
- 燃費最優先なら他社に軍配が上がるがスバル独自の価値は唯一無二
- 走りの楽しさと経済性、安全性を高いレベルで求めるユーザーに最適な一台
月々定額のカーリース【SOMPOで乗ーる(そんぽでのーる)】
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