新型が登場して以来、圧倒的な人気で市場を牽引するランドクルーザー300。新車の納期が未だ不透明な中、中古車の購入を検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、ランクル300の中古車は高いというイメージが根強く、実際のランクル300の中古価格の動向や、噂されるランクル300中古相場下落の可能性について気になるところです。この記事では、最新の市場情報をもとに、なぜランクル300の中古が高いのかという理由から、人気のランクル300中古GRスポーツやランクル300中古ディーゼルモデルの特徴、さらにはランクル300中古オークションを利用する際の注意点まで、専門的な視点で詳しく解説します。また、比較対象となるランクル200中古市場や、新型ランクル250が与える影響、そして気になるランクル300受注再開の見通しとランクル300新車価格にも触れながら、後悔しない一台を見つけるためのポイントを網羅的にお届けします。
- ランクル300中古車の最新価格相場と今後の動向
- 価格高騰の背景とグレードごとの特徴
- 後悔しないための具体的な選び方と注意点
- ランクル200や250など他モデルとの比較ポイント
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ランクル300中古の価格相場と高騰の理由

TOYOTA
- 最新のランクル300中古価格の動向
- なぜランクル300の中古は高いのか
- ランクル300中古相場下落の可能性
- 比較材料としてのランクル300新車価格
- 新車のランクル300受注再開はいつ?
最新のランクル300中古価格の動向
現在、ランドクルーザー300の中古車市場は、依然として高値水準で推移しています。新車の供給が需要に追いついていない状況が続いているため、すぐに手に入れたいというニーズが中古市場に集中しているのが主な理由です。
具体的な価格帯としては、2025年7月時点の主要な中古車情報サイトを参考にすると、おおよそ700万円台後半から1,600万円を超える価格帯で取引されています。この価格は、グレード、年式、走行距離、そして装備されているオプションによって大きく変動します。
中古車価格の一例
例えば、エントリーグレードである「GX」でも750万円から800万円前後が中心です。一方で、上級グレードの「ZX」やオフロード性能に特化した「GR SPORT」の低走行・高年式車両になると、新車価格を大幅に上回る1,000万円超えのプライスが付くことも珍しくありません。
このように、ランクル300の中古車は非常に幅広い価格レンジを持つため、購入を検討する際はご自身の予算と希望条件を明確にすることが重要になります。
なぜランクル300の中古は高いのか

車の広場:イメージ
ランクル300の中古車価格が高騰している理由は、単一ではなく複数の要因が複雑に絡み合っています。その背景を理解することで、現在の市場の状況をより深く把握できます。
最大の理由は、世界的な需要に対して生産が追いつかず、新車の納期が極端に長くなっていることにあります。2022年から長期間にわたり新規受注が停止しており、「数年待ち」とも言われる状況です。このため、「すぐにでもランクル300に乗りたい」と考えるユーザーが中古車市場に流れ、需要と供給のバランスが崩れて価格が押し上げられています。
加えて、ランドクルーザーシリーズが持つ圧倒的なリセールバリューの高さも価格を高止まりさせる一因です。特に海外での人気は絶大で、信頼性や耐久性が高く評価されているため、中古車であっても価値が下がりにくい特性を持っています。資産価値としての側面も、中古車価格を支える重要な要素と言えるでしょう。
言ってしまえば、ランクル300は単なる移動手段ではなく、一種の資産として見られているわけです。このことが、新車価格を超えるプレミア価格を生み出す土壌となっています。
これらの理由から、ランクル300の中古車は他の車種とは一線を画す特殊な市場環境にあり、それが現在の価格高騰につながっているのです。
ランクル300中古相場下落の可能性
高騰が続くランクル300の中古相場ですが、今後の見通しについては、いくつかの観点から価格が落ち着く可能性も指摘されています。
まず、市場に流通する中古車の個体数が増加傾向にあることが挙げられます。発売から数年が経過し、最初の車検を迎える車両や乗り換えで手放される車両が徐々に増えてきました。供給量が増えることで、過熱気味だった価格競争が少しずつ緩和される可能性があります。
実際、一部のグレード、特にエントリーモデルの「GX」や標準的なグレードでは、以前よりも相場がやや下がり始めているとの情報もあります。もちろん、全体として見れば依然として高値ではありますが、ピーク時よりは入手しやすくなっていると言えるかもしれません。
今後の価格変動に影響する要因
- 新車の受注再開: もし本格的に受注が再開されれば、中古車需要が新車市場へシフトし、相場が落ち着く最大の要因になります。
- ランクル250の動向: 新型ランクル250の供給が安定し、中古市場にも流通し始めると、需要が分散して300の価格に影響を与える可能性があります。
- 海外情勢: 主要な輸出先である海外の需要動向や為替の変動も、国内の中古車相場に影響を及ぼすことがあります。
ただし、ランクル自体のブランド価値が急落するとは考えにくいため、大幅な価格崩壊(リセール崩壊)は起こりにくいと見るのが妥当です。今後、価格は緩やかに安定方向へ向かう可能性はありますが、依然として高いリセールバリューを維持し続けると予測されます。
比較材料としてのランクル300新車価格

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中古車を検討する上で、基準となる新車価格を把握しておくことは非常に重要です。2025年3月の一部改良後のメーカー希望小売価格は以下の通りです。現在、中古車価格がこれを上回る「プレミア価格」になっているケースも多いため、比較の参考にしてください。
なお、以下の価格は消費税込みのものであり、実際の購入時には別途諸費用やオプション料金が必要となります。
グレード | エンジン | 乗車定員 | 価格(税込) |
---|---|---|---|
GX | 3.5L V6ガソリンターボ | 5名 | 5,252,500円 |
AX | 3.5L V6ガソリンターボ | 7名 | 5,630,900円 |
VX | 3.5L V6ガソリンターボ | 7名 | 6,436,100円 |
ZX(ガソリン) | 3.5L V6ガソリンターボ | 7名 | 7,436,000円 |
GR SPORT(ガソリン) | 3.5L V6ガソリンターボ | 7名 | 7,836,400円 |
ZX(ディーゼル) | 3.3L V6ディーゼルターボ | 5名 | 7,736,300円 |
GR SPORT(ディーゼル) | 3.3L V6ディーゼルターボ | 7名 | 8,136,700円 |
この表を見ると、中古車がいかに高値で取引されているかが分かります。中古車を選ぶ際は、支払総額と新車価格を比較し、その価格差に納得できるかが一つの判断基準になるでしょう。
新車のランクル300受注再開はいつ?
多くの方が心待ちにしている新車の受注再開ですが、2025年7月時点でトヨタからの公式な一斉再開のアナウンスはまだありません。ガソリンモデルを中心に、2022年から続く長期の受注停止状態が続いています。
しかし、全く動きがないわけではありません。一部の情報によると、ディーゼルモデルに関しては、一部のディーラーで先行して受注を再開する動きが見られるようです。また、公式サイトで見積もりシミュレーションが可能になるなど、状況に変化の兆しが見え始めています。
再開時期はあくまで予測
業界内では、本格的な一斉受注再開は2025年秋から2026年前半が有力ではないかと予測されています。ただし、これはあくまで非公式な情報であり、今後の生産状況によって変動する可能性があることをご理解ください。
仮に受注が再開された場合、これまでの経緯から抽選販売方式が採用される可能性が高いと考えられています。トヨタの公式アプリや各ディーラー独自のシステムを通じてエントリーし、当選者のみが商談に進めるという形式です。特に都市部では競争倍率が高くなることが予想されます。
また、受注が再開されても、納期は従来通り1年以上かかる見込みです。最新情報については、引き続きトヨタの公式サイトやお近くのディーラーで定期的に確認することをおすすめします。
後悔しないランクル300中古の選び方と比較

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- 人気のランクル300中古GRスポーツとは
- 狙い目?ランクル300中古ディーゼル車
- ランクル300中古オークション利用の是非
- 比較検討したいランクル200の中古事情
- 新型ランクル250が与える市場への影響
人気のランクル300中古GRスポーツとは
ランクル300のグレードの中でも、特に高い人気を誇るのが「GR SPORT」です。これは、TOYOTA GAZOO Racingが世界中の過酷なラリーで得た知見をフィードバックして開発された、オフロード性能を極限まで高めた特別なモデルを指します。
エクステリアは、TOYOTAロゴが配された専用のフロントグリルやブラックで統一されたパーツが特徴で、標準モデルとは一線を画す力強いスタイリングです。しかし、GR SPORTの真価は見た目だけではありません。
GR SPORTの専用装備
最大の武器は、世界で初めて採用された「E-KDSS(Electronic-Kinetic Dynamic Suspension System)」です。これは、路面状況に応じてスタビライザーの効果を電子制御で自動的に変化させる画期的なシステムです。
例えば、舗装路ではスタビライザーを効かせて車体の揺れを抑制し、安定した乗り心地を実現します。一方、岩場などの過酷なオフロードではスタビライザーを無効化し、タイヤの浮き上がりを抑えて優れた路面追従性を発揮させるのです。
このため、GR SPORTは「どこへでも行き、生きて帰ってこられる」というランドクルーザーの本質を最も色濃く体現したグレードと言えるでしょう。中古市場でもその人気は絶大で、ZXと並んで最高値クラスで取引されています。本格的な悪路走破性を求める方にとっては、まさに最高の選択肢となります。
狙い目?ランクル300中古ディーゼル車

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ランクル300には、ガソリンエンジンに加えて、新開発の3.3L V6ツインターボディーゼルエンジンもラインナップされています。このディーゼルモデルは、中古車市場において一つの「狙い目」となるかもしれません。
ディーゼルエンジンのメリット
ディーゼルモデル最大の魅力は、その力強いトルクと燃費性能です。低回転域から圧倒的なトルクを発生させるため、巨体をものともしない余裕のある加速感や、オフロードでの頼もしい走りを実現します。また、一般的にガソリン車よりも燃費が良い傾向にあるため、長距離を走る方にとっては燃料コストを抑えられるというメリットもあります。
特にトレーラーを牽引したり、山道を頻繁に走行したりするような使い方を想定しているなら、ディーゼルエンジンの力強さは大きなアドバンテージになりますよ。
ディーゼルエンジンの注意点
一方で、いくつかの注意点も存在します。まず、車両本体価格がガソリンモデルよりも高めに設定されています。また、尿素SCRシステムを搭載しているため、定期的にAdBlue(高品位尿素水)の補充が必要です。メンテナンス面でガソリン車とは少し異なる知識が求められる点は、あらかじめ理解しておく必要があります。
中古市場では、前述の通り一部ディーラーで先行して受注が再開されたとの情報もあり、今後ガソリンモデルに比べて流通量が増える可能性も考えられます。ご自身の使い方や価値観に合うのであれば、力強い走りと経済性を両立したディーゼルモデルは非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
ランクル300中古オークション利用の是非
中古車を探す際、販売店だけでなく「業者向けオートオークション」での購入を検討する方もいるかもしれません。確かに、オークション代行などを利用すれば、中間マージンを削減して市場価格よりも安く手に入れられる可能性があります。しかし、そこには大きなリスクも伴います。
オークション利用の主なデメリット
- 現車を直接確認できない: 出品票の情報と写真だけで判断する必要があり、内外装の細かな傷や匂い、機関の異音などを事前にチェックすることはできません。
- 保証がない: 購入後の故障やトラブルは、原則として全て自己責任となります。高額な修理費用が発生するリスクを覚悟しなければなりません。
- 専門知識が必要: 出品票に書かれた専門用語や評価点を正しく理解し、車両の状態を推測するには相応の知識と経験が求められます。
- 返品・キャンセル不可: 一度落札してしまうと、いかなる理由があってもキャンセルすることはできません。
このように、オークションでの購入は「安物買いの銭失い」になる危険性をはらんでいます。特にランクル300のような高額で複雑な構造を持つ車両の場合、購入後のトラブルは精神的にも金銭的にも大きな負担となります。
結論として、自動車に関する深い知識があり、あらゆるリスクを自己責任で受け入れられる方以外は、信頼できる中古車販売店で購入することを強く推奨します。車両状態の詳しい説明を受けられ、保証やアフターサービスが充実している販売店を選ぶことが、結果的に安心してカーライフを楽しむための最も確実な方法です。
比較検討したいランクル200の中古事情

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ランクル300の購入を検討する際、その先代モデルである「ランドクルーザー200」も有力な比較対象となります。200系は2007年から2021年まで長きにわたって販売されたモデルであり、中古市場での流通量も豊富です。
最大の魅力は、やはり価格の手頃さです。中古車相場は約200万円台から1,000万円近くと幅広いですが、平均すると400万円台後半で、ランクル300に比べれば格段に現実的な価格帯から探すことができます。特に年式や走行距離にこだわらなければ、300万円台の個体も見つけることが可能です。
ランクル200の特徴
200系の特徴は、何と言ってもそのエンジンにあります。搭載されているのは4.6L V8ガソリンエンジンで、300系のV6ターボとは異なる、大排気量自然吸気ならではの滑らかで重厚なフィーリングを味わうことができます。この「V8サウンド」に魅了され、あえて200系を選ぶファンも少なくありません。
300系が最新のプラットフォーム(TNGA)を採用しているのに対し、200系は伝統的な設計思想を色濃く残しています。乗り心地や静粛性、先進安全装備の面では300系に軍配が上がりますが、200系が持つ堅牢で信頼性の高いイメージは今なお健在です。
予算を抑えつつランドクルーザーの世界に足を踏み入れたい方や、V8エンジンならではの乗り味を求める方にとって、ランクル200は非常に魅力的な選択肢です。程度の良い車両もまだ多く残っているため、300とじっくり比較検討する価値は十分にあります。
新型ランクル250が与える市場への影響
2024年に登場した新型「ランドクルーザー250」の存在も、今後のランクル300中古市場を占う上で無視できない要素です。
ランクル250は、これまで「プラド」が担ってきたポジションを受け継ぐ、いわば「ランクルシリーズの中核をなすモデル」です。300系が「高級・豪華路線」を追求するフラッグシップであるのに対し、250系はより人々の生活や実用に寄り添い、原点回帰を目指した質実剛健なキャラクターが与えられています。
この250系の登場は、ランクル300の中古市場にいくつかの影響を与える可能性があります。
考えられる市場への影響
- 需要の分散: これまで「ランクルが欲しい」と考えていた層の一部が、キャラクターや価格帯の近い250系に流れることで、300系の中古車需要がいくらか緩和される可能性があります。
- 価格の差別化: 300系は「最上級ラグジュアリーSUV」、250系は「本格オフローダー」というキャラクターの違いが市場でより明確になり、それぞれの価値基準で価格が形成されていくことが考えられます。
実際に、ランクル250も発売直後から高い人気を博しており、中古市場では新車価格を超えるプレミア価格で取引されています。しかし、今後250系の供給が安定し、中古車の流通量が増えてくれば、ランクルシリーズ全体の中古車市場がより健全な状態に落ち着いていくことが期待されます。
ランクル300の購入を検討する際は、弟分である250系の存在も視野に入れ、自身の使い方や価値観にどちらがよりマッチするのかを考えてみるのも良いでしょう。
まとめ:賢いランクル300中古の探し方
この記事では、ランクル300の中古車に関する様々な情報をお届けしました。最後に、後悔しない一台を見つけるためのポイントをまとめます。
- ランクル300の中古価格は700万円台から1,600万円超と高値で推移
- 価格高騰の主な理由は新車の長期的な納期遅延と高いリセールバリュー
- 一部グレードでは相場が下落傾向にあるが大幅な価格崩壊は考えにくい
- 新車の受注再開は未定だが2025年秋以降に動きがある可能性も
- 購入時は新車価格と比較し価格差に納得できるか判断する
- GR SPORTはE-KDSSを搭載したオフロード性能特化の人気グレード
- ディーゼル車は力強いトルクと燃費が魅力だがメンテナンスに注意点あり
- オークションでの購入は安価な可能性があるがリスクが非常に高い
- 専門知識がない限り信頼できる販売店での購入を強く推奨する
- 予算や乗り味の好みによっては先代のランクル200も有力な選択肢
- ランクル200はV8エンジン搭載で中古価格も比較的こなれている
- 新型ランクル250の登場で300の需要が分散し相場が落ち着く可能性
- 300は豪華さ、250は質実剛健さとキャラクターが異なる
- 自身の予算や用途、価値観を明確にすることが最も重要
- 焦らず複数の車両を比較検討し納得のいく一台を見つける
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